意外とやりがち!花屋の私が見た夏の庭で「NGな習慣」とは?

\元花屋の私が見た「夏のNG習慣」とは?/

こんにちは!元花屋のMIHOです!
毎日暑い日が続いていて、梅雨はどこかにいっちゃったのかな?と思うぐらいですよね~。
どんどん暑い時期が早まってるようにも感じます…。
そこで!今日は、毎年暑い時期(夏)になると「これ、やっちゃダメ…!」と感じる庭のお手入れミスを5つご紹介したいと思います!
正しく知っておけば、植物も元気に夏越しできますのでぜひご参考にしてみてくださいね◎

今回の記事の目次

1. ホースの水を、そのまま植物にかける

暑くなってくると、1日2回の水やりが必須になってきますね!
ガーデニング情報誌などでは「朝の涼しい時間帯に水やりを」って書いてありますが、お仕事していたり、忙しい日は夕方の西日ガンガンの時に水やりをしちゃう…なーんて時もありますよね?
ちょっと日が傾いて日陰になってきたから大丈夫!と思っても実は

ホース内の水は“熱湯”になってるかも!

実は長~いホースの中のお水は、日中の日差しで熱せられて、50℃を超えることも!!
知らずにお花やお庭の木々にかけると、葉や根を傷めてしまいます。

【オススメ対策】
・必ず数十秒、水を流して「冷水」になったことを確認してから使う
・ホースを「日陰に収納」しておく
・水やりの時間帯は「朝と夜の涼しい時間帯」に行う


2. 真夏の炎天下(真昼)に水やりをする

真夏の炎天下でも、時間が取れない時は水やりしたくなりますよね?
でも、ちょっと待って!

真夏の炎天下(真昼)は湿度も温度も最高潮!蒸れや根腐れの原因に!

真夏の昼間、水やりは逆効果になることも。
真夏の炎天下に水を与えると、地表や鉢内の温度が上がり、蒸し風呂状態になり根腐れを起こしやすくなります。
また、葉に直接水がかかると、水滴がレンズの役目を果たし、強い日差しで葉が焼けてしまうことがあります。
葉焼けしてしまうと、光合成能力が低下してしまい、お花の生育を阻害する原因となります。

ただ、もし水やりを忘れていて、シオシオになっているお花を発見したら、お水を与えてあげましょう。
鉢植えの場合は、日陰に移動させてから水やりをしてあげると◎。
もし地植えで移動が出来ない場合は、葉にかからないように株元に与えてあげます。

【オススメ対策】
・植木鉢の植物は「直射日光や西日の当たらない」明い場所、風通しのよい場所に移動する
・真昼以外の時間帯にしっかり水やりを行っておく
・朝7時前、もしくは夕方18時以降の涼しい時間帯がベスト
・移動できない場合は「遮光ネット」などを利用するのも一つの手です
・遮光ネットは鉢花だと30%~70%程度ですが、ご自分の庭や鉢置き場の環境に合わせて調整しましょうね

3. 真夏に強剪定(ばっさり切る)

真夏の強剪定は基本的に避けた方が良いです!
特に、

猛暑の中での強剪定は木を弱らせ、最悪の場合は枯れこんでしまうことも!

春~夏にかけて成長して体力を使っているところに、剪定によってダメージを与えてしまうと回復が追い付きません。
また、剪定によって水分吸収の要となる葉を減らしてしまうと、さらに水分不足になり、弱ってしまう可能性があります。

【オススメ対策】
・剪定は「春や秋」が基本。夏は軽い整理程度にとどめましょう。
・また、真夏の剪定作業は作業者も「熱中症のリスク」を伴います。もし、どうしても剪定が必要な場合は、朝や夕方といった気温が低い時間帯に行い、「剪定箇所は必要最低限」に留めましょう。
・真夏の剪定で悩んだ場合は「専門家に相談」するのも一つの手です。


4. 風通しを忘れてギュウギュウに植えすぎる

お花やグリーンが元気に育っていると、「ここにももうひと株…」「この隙間がさみしいから何か植えようかな」って、ついつい植えたくなっちゃいますよね。
私も何度もそうやって、鉢の中がモリモリになってしまったことがあります。
でも、実はそれ、夏には危険信号かもしれません。

夏は気温も湿度も高くなる季節。植物たちにとっては、まるでサウナのような環境に。

風の通り道がなくなると、葉の間に湿気がたまりっぱなしになり、
そこから「うどんこ病」や「灰色かび病」「軟腐病」などの病気が発生しやすくなります。

しかも、病気が出ても葉が混みすぎていて気づかず、発見が遅れるという悪循環
ギュウギュウの植え込みは、人で言えば満員電車の中でマスクをしている状態
見た目の美しさだけじゃなく、夏の健康管理のためにも、「風通し」をぜひ意識してみてくださいね。

【オススメ対策】
・苗と苗の間は「手が入るくらい」のすき間をキープ
・壁際・フェンス沿いの鉢は5〜10cm離すだけでも風が通ります
・背の高い植物は後ろへ、低いものは前へのレイアウトで、「空気の流れ」を確保
・植物が大きく育ってきたら、重なっている葉や茎を「思い切って間引く」!(ちょっと勇気いりますが…)

5.液体肥料や活力剤に頼りすぎない

~元気になってほしい!その気持ちが裏目に出ることも~

「暑くてちょっと元気がないかも…」
「この子、葉っぱが黄色くなってきた…」
そんなとき、「よし!栄養をあげなきゃ!」って思いますよね。

私も以前は、「活力剤を入れて元気にしてあげなきゃ」とせっせと水に混ぜていました。
でも、夏には逆効果になることもあるんです。
夏の暑さで、植物の根はちょっと弱気モードに。

夏場は吸収力が落ちているので、肥料や活力剤が効きにくいどころか、肥料やけ(根が「焼ける」ように傷むこと)を起こすことも!

特に液体肥料は「効果がすぐ出そう!」なイメージですが、濃すぎると葉や根がびっくりして傷みやすくなります。
肥料を与えすぎると、土の中のバランスが崩れて病原菌が増えやすくなることも。
肌で例えると、スキンケアのしすぎで肌荒れしちゃうような感じです…。

【オススメ対策】
・真夏は液体肥料を「1/4~1/2」の薄さで( 通常の「半分以下の濃度」が目安)
・与えるタイミングは涼しい時間帯に朝か夕方に。暑い昼間に与えると、植物の負担が大きくなります
・与えるのは2週間に1回ぐらいがほどよい頻度です
※うる覚えより、日記に記録して次回を管理すると安心!

今回の記事では「意外とやりがち!花屋の私が見た夏の庭でNGな習慣とは?」をご紹介しました!
私たちと同じように、植物たちも暑さと戦っています。
手をかけすぎず、でもそっと見守ってあげる…。
そんな「自分にも植物にも優しいガーデニング」で、夏を一緒に乗り越えましょうね!

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