春の庭を華やかに彩る小さな球根花「ムスカリ」。
定番は青い小花の群生ですが、実はピンク・白・水色・八重咲き・グラデーションカラーなど、驚くほど多彩な品種があります。
そして実はムスカリは、秋に球根を植えた人だけでなく、春に「芽だし苗」からでも楽しめる花。
この記事では、花屋として球根や芽だし苗を扱ってきた経験と、ガーデナーとして育ててきた実体験をもとに、「今すぐ楽しめる芽だし苗」と「秋に向けた球根」の両方の視点で、おすすめムスカリ7品種を紹介します。
今年の春を楽しみたい人も、来年の春に向けて仕込みたい人も、両方に役立つ内容です。
春にムスカリを楽しみたい人へ(芽だし苗という選択)
ムスカリは本来「秋植え球根」ですが、春になると園芸店やネットショップで「芽だし苗(ポット苗)」として販売されます。
すでに芽が出ているので、
・植えるだけで数週間後に開花
・失敗しにくい
・寄せ植えにもすぐ使える
というメリットがあります。
「秋に植え忘れた」
「今年の春から楽しみたい」
そんな方は、芽だし苗から始めるのがおすすめです。
一方で、気に入った品種を来年も咲かせたい人は、球根も一緒にチェックしておくと安心です。
ムスカリは丈夫な花ですが、「花後はどうするの?」「来年も咲かせたい」といった疑問が出てくる方も多いと思います。
植え付けの深さや、花後の葉の扱い、掘り上げのタイミングなどは、こちらの記事で図解つきで詳しくまとめています。
▼ ムスカリの育て方完全ガイド
(植えっぱなしOK・春の花後管理から秋植えまで)

ムスカリおすすめ7選
1. ムスカリ「ピンクサンライズ (Pink Sunrise)」
淡い桜色(パステルピンク)がグラデーション的に入り、花穂の上部ほど薄くなるニュアンスカラー。
花穂はムスカリの中で標準〜やや細めで、可憐な見た目。
大きさ・草姿・開花時期
株全体の高さは約15〜18cm前後。
春(地域によるが4〜5月)の早い時期から中頃にかけて咲く。
MIHOの経験から
私もオンラインショップ時代、ピンクサンライズはなかなか手に入らず、毎年数セット販売できたら良いほうでした。
球根での販売時に手に入れておくと良いと思います。
球根が手に入らなかった場合は、早春に開花ポット苗も一部のショップで流通するので、再チェックするのもオススメ。
どちらの場合も流通量がとても少ないため、早めにチェックしましょう!
▼ムスカリ・ピンクサンライズの「芽だし苗」はこちら(春にすぐ楽しみたい人向け)
▼ムスカリ・ピンクサンライズの「球根」はこちら(来年用に仕込みたい人向け)
2. ムスカリ「ホワイトマジック(White Magic)」
蕾の間は緑色で徐々に「純白」または「ほぼ白」と呼べるクリアな花穂に変わっていく。
ブルー系ムスカリの中では清潔感・透明感を感じさせる存在。
花の口周囲にごくごく薄く青みや淡色が入るものもあります。
大きさ・草姿・開花時期
高さは中~やや低め(10〜15cm程度)、葉先もすっきり。
春中~初春後期にかけて咲き、白がくすまないように光の取り込みと土の手入れが大事。
▼ムスカリ・ホワイトマジックの「球根」はこちら(来年用に仕込みたい人向け)
3. ムスカリ「バレリエフィネス(Valerie Finnis)」
◇第四種郵便対応◇ムスカリ球根(水色)『ヴァレリーフィニス(バレリエフィネス)』《5球入り》【2016年秋植え球根】【05P31Aug14】 https://t.co/uY2kvK3zny pic.twitter.com/J1AE9Ncn3t
— あれもこれも、どきどきワクワクショッピン (@dkdkwkwk4) September 9, 2016
非常に淡いアクアブルー〜パステルブルーの色調で、目立ちすぎず庭の中に柔らかさを添える色合い。
花付きの良い品種。
大きさ・草姿・開花時期
草丈は約15〜20cm前後
日当たり~半日陰に耐え、春の中期(4〜5月)に開花。
寒冷地では遅め、温暖地では早めの場合あり。
MIHOの経験から
バレリエフィネスは、海外では知られた存在ですが、日本ではほとんど流通していないため、ガーデンショップで見かけたらかなりラッキー。
見つけたら迷わず購入をおすすめします。
4. ムスカリ「ダブルビューティー(Double Beauty)」
花がしっかりした「八重」になっており、花の層(フローレット)が重なるタイプ。
色はオフホワイトから始まり、咲き進むにつれブルーへ変化します。
大きさ・草姿・開花時期
八重咲きのため花穂がややふっくらとした印象。
草丈は中程度、花数は少し少なめになることもあるが、全体の見た目のインパクトが強い。
他のムスカリと同じく春の中期(4〜5月あたり)が多い。
気温・日照によって若干前後。
MIHOの経験から
通常のムスカリよりも大きく厚みがあり、人目を惹きます。
高さのある植木鉢に植えると一層存在感が増しておすすめです。
あまりにも花穂が大きくなるため、雨の日などは倒れやすいのがやや難点ですが、見応え抜群!
▼ムスカリ・ダブルビューティーの「球根」はこちら(来年用に仕込みたい人向け)
ムスカリの淡いブルーや水色は、春の主役チューリップと合わせると一気に庭の完成度が上がります。
色合わせや植え方のコツは、こちらで詳しくまとめています。
▼チューリップの楽しみ方と育て方

5. ムスカリ「アズリューム/アズレウム(Azureum)」
好きなムスカリ不動の1番
— なおこん (@naokonnn) March 18, 2018
アズレウム pic.twitter.com/QCdwjpZQOp
空色〜水色の花穂で、ベル形の花がやや丸みを帯び、通常のムスカリよりも花口が広く開くタイプ。
花一つひとつがぷっくりとして、見た目の存在感があります。
大きさ・草姿・開花時期
草丈は約10〜13cm程度で、葉数は少なめ(2~3枚)になる場合あり。
葉は灰みがかった緑色で、質感がしっかりしています。
春の中〜早春(3〜4月頃)に花を咲かせます。
MIHOの経験から
私も大好きで庭に植えています。
透明感のある水色は、ピンクサンライズなどのパステル調と合わせるととても可愛らしくなります。
咲き進むと、半分「透明感のある水色」、もう半分は「鮮やかな濃いブルー」となったりするため、グラデーションがかって非常に美しい品種です。
個人的に「ブルー系が大好き」な方には全力でオススメしたいムスカリです!
▼ムスカリ・アズレウムの「球根」はこちら(来年用に仕込みたい人向け)
6. ムスカリ「オーシャンマジック(Ocean Magic)」

「Ocean Magic」は名前が示すように海を思わせるブルー・深青〜ターコイズ系の美しい色合い。
上部は淡い色合いで、下部は濃いブルー。
通常、花穂はベル型またはやや開いたベル型で、ブルーのトーンが鮮やかな品種です。
大きさ・草姿・開花時期
群植向きで、中程度の高さでまとまりが良い可能性あり。
ボーダー(花壇の縁)やロックガーデン、またコンテナ植えでも利用される。
通常の春ムスカリと同じく、早〜中春。
気温が上がると花が開く。
具体的な月は地域による。
▼ムスカリ・オーシャンマジックの「球根」はこちら(来年用に仕込みたい人向け)
7. ムスカリ「グレープアイス(Grape Ice/Muscari latifolium ‘Grape Ice’)」
ムスカリ グレープアイス✨
— ジャルダンドゥヴィオレ (@jardin_v_mami) February 17, 2021
グレープからスカイブルーへの
グラデーションが 美しい✨https://t.co/QT3FykoEuh#jardindeviolettes pic.twitter.com/WtmvvPAqrt
花穂の下部はグレープ(ぶどう)色を帯びた青〜紫の濃い基部から始まり、上部に向かって淡いライラック色や緑がかった蕾、先端が白っぽい花に変化するグラデーションが特徴。
先端の白=「アイス」の名前の由来にもなっています。
大きさ・草姿・開花時期
草丈はおよそ15cm前後で、花穂が比較的上向きに整い、美しい垂れや倒れが少ないタイプ。
葉は広葉系ではなく標準的なムスカリの葉。
球根サイズはおおよそ5cm前後。
春の中〜後期、花期は比較的長めでグラデーションができてから頂部が白くなる段階を楽しめます。
▼ムスカリ・グレープアイスの「球根」はこちら(来年用に仕込みたい人向け)
ムスカリ希少ランキング一覧(☆5段階評価)
花屋として店頭で球根や切り花を扱ってきた経験と、ガーデナーとして実際に庭で育ててきた感覚の両方を踏まえて、それぞれのムスカリを「どれくらい市場に出回っているか?」「手に入りやすさ」「珍しさの度合い」でランク付けしました。
MIHOカタログでよく見かけるものから、見つけたら即購入したいレア品種まで、参考にしてみてください。
| 品種名 | カラー系統 | 希少度 | コメント |
|---|---|---|---|
| ピンクサンライズ | ピンク系 | ★★★★★ | ピンクは非常に珍しく入手困難。毎年早期に売り切れることが多い。 |
| ホワイトマジック | ホワイト系 | ★★★★☆ | 白系の代表格。流通はあるが人気が高く、品薄になることも。 |
| バレリーフィニス | 水色系 | ★★★★★ | 海外では知られた品種だが、日本ではほとんど流通していないレアもの。見かけたら迷わず入手しておきたい。 |
| ダブルビューティー | 八重咲きブルー | ★★★★★ | 八重咲きは極めて珍しい。流通量も非常に少ない。 |
| アズリューム | 濃青系 | ★★☆☆☆ | 比較的丈夫で普及している。入手は容易。 美しさは一級品! |
| オーシャンマジック | グラデーション | ★★★☆☆ | 新しめの品種で、園芸店によっては取り扱いが限られる。 |
| グレープアイス | 紫×白バイカラー | ★★★★☆ | 個性的な色合いで希少。販売数は限られるが、知名度は高い。 |
まとめ
ムスカリは、秋に球根を植えても、春に芽だし苗から始めても楽しめる、めずらしく懐の深い球根花です。
今すぐ春の庭を彩りたい人は芽だし苗から。
気に入った品種を来年も楽しみたい人は球根を。
ピンク、白、水色、グラデーション…
あなただけの「春の色」を、ムスカリで見つけてみてください。
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