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オキナグサとは?日本と西洋の違いを比較|八重咲き品種の魅力も

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オキナグサとは?日本と西洋の違いを比較|八重咲き品種の魅力も

同じ名前、でもまったく違う佇まいの花

オキナグサ(翁草)という花をご存じでしょうか?

うつむくように咲く姿。
柔らかな毛に覆われた蕾。
どこか、こちらが声をひそめたくなるような佇まい。

派手さはありません。
でも、なぜか心に残る。

冬と春のあいだ、少し時間がゆっくり流れる季節に、とてもよく似合う花だと思っています。

実はオキナグサには、

  • 日本のオキナグサ
  • 西洋オキナグサ(セイヨウオキナグサ/プルサティラ)

の2タイプがあります。

名前は同じでも、向き合い方は、少し違う花たちです。

今回の記事の目次

オキナグサという花に惹かれる理由

西洋オキナグサ(セイヨウオキナグサ/プルサティラ)

オキナグサの魅力は、「咲いた瞬間」よりも、咲くまでの時間にあるように感じます。

  • うつむいた蕾
  • 風に揺れる細かな毛
  • まだ寒さの残る空気感

「見せるための花」ではなく、そこに在るだけで季節を伝える花

水仙タリアと同じで、派手ではないけれど、確かに空気を変える存在です。

オキナグサは毎年咲く?宿根草?

オキナグサは多年草(宿根草)です。

環境が合えば、

  • 冬〜早春に花を咲かし
  • 花後は葉を広げ
  • 夏は少し休む

というサイクルを、毎年くり返します。

ただし、

  • 日本のオキナグサは成長がとてもゆっくり
  • セイヨウオキナグサは比較的安定して咲きやすい

という違いがあります。

「植えっぱなしで必ず毎年咲く花」というよりは、

👉 季節と距離を取りながら、付き合っていく宿根草

そんなイメージが近い花です。

日本のオキナグサ|自然とともにある花

日本のオキナグサの特徴

日本のオキナグサは、もともと野山に自生していた山野草です。

  • 自生地が限られている
  • 環境変化に弱い
  • 地域によっては絶滅危惧種扱い

…と聞くと、ちょっと身構えてしまいますよね。

でも実際は、

👉 「環境が合えば、静かにそこに居続ける花」

という印象です。

日本のオキナグサは、

  • 成長がとてもゆっくり
  • 肥料をたくさん欲しがらない
  • いじられすぎるのが苦手

いわゆる「手をかけて育てる」より「そっと付き合う」タイプ

園芸的な華やかさはありませんが、

  • 野に咲く静けさ
  • 日本の風景に溶け込む姿

そんな魅力があります。

正直に言うと、初心者さんが「最初の一鉢」に選ぶには少しクセのある花。

でも、山野草が好きな方や、ゆっくり植物と向き合うのが好きな方にはとても深く刺さる存在です。

セイヨウオキナグサ|庭で楽しめるオキナグサ

西洋オキナグサ(セイヨウオキナグサ/プルサティラ)

一方で、セイヨウオキナグサ(プルサティラ)は園芸向きに改良されたオキナグサです。

セイヨウオキナグサの特徴

  • 花色が豊富(紫・赤・白・ピンク・ブルーなど)
  • 比較的流通がある
  • 寒さに強い
  • 庭植え・鉢植えどちらも可

花色が豊富(紫・赤・白・ピンクなど)

・寒さに強い
・庭植え・鉢植えどちらも可
・比較的流通がある

最近では、

  • 八重咲き品種
  • セミダブル咲き
  • 淡いブルーの品種

なども出てきています。

数は多くありませんが、見つけたときは「ご縁」だと思っていい品種です。

オキナグサの雰囲気はそのままに、庭で楽しめる距離感に近づいた存在。

「オキナグサの佇まいが好きだけど、自生種を扱うのは少し不安…」

そんな方にとって、セイヨウオキナグサはとても現実的で、やさしい選択肢です。

西洋オキナグサ(セイヨウオキナグサ/プルサティラ)
花屋時代に扱っていたセイヨウオキナグサ「ブルー」
MIHO

ちなみに私のオススメは画像の「ブルー」です!
淡い透明感のあるスカイブルーの花色は見惚れてしまうほど!
花苗屋をしていた時も人気ナンバーワンの色でした。

日本と西洋の違いがひと目で分かる比較表

項目日本のオキナグサセイヨウオキナグサ
位置づけ山野草・自生種園芸品種
育てやすさやや難しい比較的育てやすい
成長スピードとてもゆっくり普通
花のバリエーション少ない豊富(八重咲きもあり)
向いている人山野草好き・上級者初心者〜中級者
楽しみ方見守る・自然に近い庭・鉢で鑑賞

迷ったら、セイヨウオキナグサから

西洋オキナグサ(セイヨウオキナグサ/プルサティラ)
花屋時代に扱っていた八重咲き品種の西洋オキナグサ

どちらが良い・悪いではありません。

  • 日本のオキナグサ
     → 自然との距離がとても近い
  • セイヨウオキナグサ
     → 庭との距離がちょうどいい

もし「惹かれるけれど、どちらにしようか迷う」なら、私はセイヨウオキナグサからをおすすめします。

はじめて迎えるなら|セイヨウオキナグサという選択

西洋オキナグサ(セイヨウオキナグサ/プルサティラ)
花屋時代に扱っていた八重咲品種の西洋オキナグサ

セイヨウオキナグサは、

  • 派手すぎ、でも存在感がある
  • 冬の庭に“余白”をつくってくれる
  • 毎年、静かに季節を知らせてくれる

そんな花です。

「オキナグサを育ててみたい」そう思えたタイミングが、きっとご縁。

▼ 今回ご紹介した
セイヨウオキナグサ(プルサティラ)の苗はこちら

▼二ホンオキナグサの苗はこちら

まとめ|同じ名前、違う距離感

オキナグサは、声高に主張する花ではありません。

でも、

  • 日本のオキナグサには
     自然と向き合う静けさがあり
  • 西洋オキナグサには
     庭で味わう余白があります

どちらも、今の季節にこそ似合う花。

もしあなたが、冬から春へ移るこの時間を少し丁寧に味わいたいと思っているなら。

オキナグサは、きっとその気持ちに寄り添ってくれる花です。

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オキナグサとは?日本と西洋の違いを比較|八重咲き品種の魅力も

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