こんにちは、元花屋のMIHOです。
春になり、バラの芽がふくらみ始めると、庭に立つのが楽しみになる反面、こんな不安も出てきませんか?
- 芽が出たけど、何か手入れした方がいい?
- 消毒ってもう必要?
- アブラムシ、そろそろ来るよね…
春のバラ管理で大切なのは、「全部やる」でも「何もしない」でもない、ちょうどいい距離感。
この記事では、
- 春の芽出し期にやっていいこと
- ついやりがちだけどやらなくていいこと
- 消毒との付き合い方(深追いしない判断軸)
を、元花屋の視点で整理します。
春のバラ管理の基本は「育てる」より「整える」

春のバラは、
- 冬の間に蓄えた力を使って
- 一気に芽を伸ばし
- 花の準備を進める
一年でいちばんエネルギーを使う時期です。
このタイミングで人がやるべきことは、成長を邪魔しない環境を整えること。
やりすぎるほど、逆にトラブルが起きやすくなります。
春にやっていいこと① 水やりの見直し
春は気温の上昇とともに、水の乾き方が一気に変わります。
- 鉢植え:表土が乾いたら、鉢底から流れるまでしっかり
- 地植え:基本は自然任せ(乾燥が続く時のみ補水)
毎日少しずつ与えるより、必要なタイミングでしっかりが基本です。
春にやっていいこと② 肥料は「控えめ」が正解
冬剪定の際に元肥を入れている場合、春は軽い追肥で十分です。
- 芽が5〜10cmほど伸びた頃
- 緩効性肥料を少量
肥料を与えすぎると、
- 葉ばかり茂る
- 花が小さくなる
- 病害虫が出やすくなる
原因になります。
春は「効かせる」より「支える」感覚で。
春の追肥におすすめのバラ用肥料
春はバラがぐんぐん成長する季節。
追肥や置き肥には、バラ専用配合の肥料を使うと失敗が少なく安心です。
- まずは固形の置き肥を株の周りにまくだけ → 初心者向け
- 3〜4月の芽が動き出したタイミングで追肥 → 春の生育をサポート
- 成分バランス(窒素・リン酸・カリ)が整ったものを
春の追肥は、強く効かせる必要はありません。
▼迷ったら、バラ専用で置くだけのやさしい肥料を少量使うだけで十分です。
※ 肥料は多すぎると肥料焼けの原因になるので、規定量を守るのが大切です。
春にやっていいこと③ 虫は「早く気づいて、軽く対処」
特に多いのが、
- アブラムシ
- チュウレンハバチ(幼虫)
新芽がやわらかいこの時期に被害を受けると、
- 芽の成長が止まる
- 花芽が落ちる
- 株が一気に弱る
こともあります。
春の消毒は必要?|答えは「必要。でも最小限」
正しくは、
- 虫が出たら対処する
- 出ていないのに習慣で撒かない
- 強い薬をローテーションしない
という メリハリ管理 が正解です。
芽出し期は、
- 新芽
- 葉裏
- 茎の付け根
をこまめにチェックし、見つけた時点で軽く対処するだけで十分なことがほとんど。
「手軽に対処したい」人向けの考え方
春の芽出し期は、
- 希釈不要
- スプレーするだけ
- 強すぎない
タイプの殺虫剤が向いています。
例えばKINCHO園芸(旧:住友化学園芸)のベニカシリーズのような家庭園芸向け薬剤は、
- アブラムシ
- チュウレンハバチ初期
に対応しやすく、「お守り代わりに1本」という使い方ができます。
ただし、薬剤には向き・不向きがあり、すべての人に同じものが合うわけではありません。
春のバラ管理で「やらなくていいこと」

ここからが大切なポイントです。
❌ 新芽が出てからの強剪定
芽が動き出してから切り戻す必要はありません。
花数が減り、株が疲れる原因になります。
❌ 肥料をたくさん与えること
春=成長期=たくさん肥料、ではありません。
与えすぎは花より葉が茂り、病害虫を呼びやすくします。
❌ 虫がいないのに定期消毒すること
予定表どおりの消毒は不要です。
- 薬害
- 耐性
- 株の弱り
につながることも。
❌ 毎日水をあげること
毎日少量より、乾いたらたっぷりが基本。
根を強く育てるためにも、過湿は避けましょう。
❌ 完璧に管理しようとすること
多少の食害や花のばらつきは、春の庭ではよくあること。
春のバラ消毒について、もう少し詳しく知りたい方へ
- ベニカが向いている人・向かない人
- ベニカ以外の選択肢
- どのタイミングで、どれを使うべきか
については、別記事で 消毒・殺虫剤に特化して まとめています。
👉春のバラ消毒|殺虫剤の選び方と使うタイミング
(アブラムシ・チュウレンハバチ対策)

※「買う前に迷いたくない方」は、こちらを参考にしてください。
春のバラは「手をかけすぎない」方が美しい
春は、
- 花数が多く
- 色がやわらかく
- 香りも広がりやすい
一年でいちばんバラを眺めるのに向いている季節です。
手入れも大切ですが、「きれいだな」と感じる時間も、立派な楽しみ方。
春に眺めて、秋に選ぶ
春の庭で、
「この色、好きだな」
「来年はもう一本増やしたいな」
そう感じたら、その気持ちはぜひ覚えておいてください。
▼秋の庭におすすめのアンティークカラーのバラ10選|育てやすい品種と入手方法

まとめ|春のバラ管理は「整える」がキーワード
- 水やりと風通しを見直す
- 肥料は控えめ
- 虫は早めに気づいて対処
- 消毒は最小限・ピンポイント
春は「育てる」より「整える」。
この意識だけで、バラ管理はぐっと楽になります。

