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アネモネの育て方と種類完全ガイド|園芸・切り花・原種系の違いと翌年咲かせるコツ

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アネモネの育て方と種類完全ガイド|園芸・切り花・原種系の違いと翌年咲かせるコツ

こんにちは、元花屋のMIHOです。

春の庭や寄せ植えを一気に華やかにしてくれる花、アネモネ。
ベルベットのような花びらと、黒く輝く花芯。
同じ春の花でも、どこか大人っぽくて特別な存在感があります。

でも一方で、

  • 翌年咲かない
  • 球根を残したのに消えた
  • 難しそう

と感じている人がとても多い花でもあります。

実はこの理由、アネモネには性格の違う3つのタイプがあることを知らないから。
今日はその違いと、失敗しない付き合い方をまとめます。

今回の記事の目次

アネモネはすべて同じ植物ではありません

アネモネには大きく分けて次の「3系統」があります。

  1. 園芸品種(鉢・寄せ植え向き)
  2. 切り花品種(ミストラルなど)
  3. 原種系(シルベストリスなどの宿根草)

これらは見た目は似ていても、根のつくりと生き方が違う別の植物のような存在です。

① 園芸品種(アンアリス・シフォンダブルなど)

アネモネシフォンダブル

例:アンアリス、シフォンダブル、りりか、パンドラダブル、クラシカルピンク

これらは鉢植えや寄せ植え用に改良されたアネモネ。
株がコンパクトで、花数が多く、全体のバランスが良いのが特徴です。

根のタイプ:塊茎(球根のような塊)

秋〜冬に植え、寒さに当てて春に咲きます。
花後にしっかり葉を残して光合成させ、掘り上げて保存すれば翌年も咲く可能性があります。

② 切り花品種(ミストラルシリーズ)

例:ミストラル・ボルドー、ローサチアロ、アジュール、ビアンコセントロネロ

花屋で見る大輪アネモネの多くはこのタイプ。
花が大きく、茎が長く、色がはっきりしていて、切り花に最適です。

根のタイプ:塊茎

「ミストラルは難しい」と言われがちですが、実は基本条件(寒さ・排水・水やり)を守れば、育てること自体は難しくありません。

ただし、切り花用に花を大きく咲かせるため、株の体力消耗が大きく、翌年咲きにくいのが特徴です。
掘り上げ保存を前提にした“1年使い切り型”と考えるとストレスがありません。

③ 原種系(シルベストリスとパブニナの違い)

ここが、アネモネでいちばん誤解されやすい部分です。

「原種アネモネ」と一括りにされがちですが、実は性格がまったく違う2つのタイプがあります。

シルベストリス(宿根タイプの原種)

アネモネの原種シルベストリス

アネモネ・シルベストリス(Anemone sylvestris)は、塊茎ではなく地下茎(根茎)で広がる宿根草タイプのアネモネです。

  • 地植えで毎年咲く
  • 少しずつ株が増える
  • 日本の気候にも比較的なじむ
  • 丈夫で管理しやすい

花はシンプルな白が中心ですが、野の花のようなやさしい佇まいと、安定した生育が魅力です。

「毎年咲くアネモネがほしい」人にとっての正解は、このシルベストリス系になります。

パブニナ(塊茎タイプの原種)

アネモネ原種パブニナ

一方で、パブニナ(Anemone pavonina)のような原種アネモネも存在します。

こちらはシルベストリスとはまったく別物で、塊茎を持つ地中海原産の原種です。

  • 夏は完全に乾燥する気候で進化
  • 冬に雨が降り、春に一気に開花
  • 日本の高温多湿と梅雨に極端に弱い

鉢植え管理と、夏の乾燥保存ができないと、翌年ほぼ確実に消えてしまいます。

つまり、

「原種=丈夫」ではない

というのが、アネモネの落とし穴です。

シルベストリスとパブニナの違い

原種系シルベストリスパブニナ
原産地ヨーロッパ草原地中海沿岸
根のタイプ地下茎(宿根草)塊茎
夏越し比較的得意日本ではほぼ不可能
地植え可能危険
難易度非常に高い

同じ「原種アネモネ」でも、育て方がまったく違う植物なのです。

なぜ「翌年咲かない」と言われるのか

球根の種類の違い
生成AI✕MIHO

それは、多くの人が塊茎タイプのアネモネを、宿根草と同じ感覚で育てているから。

塊茎タイプ(園芸品種・切り花品種・パブニナなど)は、

  • 花を咲かせるために養分を使い切る
  • 日本の梅雨で腐りやすい

という性質を持っています。

そのため、掘り上げ保存をしないと、翌年ほとんどの株が消えてしまいます。

土のまま保存できる?

結論:日本ではおすすめできません。

梅雨の湿気と高温で塊茎が腐りやすく、鉢や花壇の中で夏越しさせるのはかなり「リスク」があります。

翌年も咲かせたいなら、以下がもっとも確実です。

  • 花後も葉を残す
  • 葉が完全に枯れたら掘り上げ
  • 風通しのよい場所で乾燥
  • 紙袋などで冷暗所保存

少し手間ですが、これをしないと「消えた」と感じやすい花です。

目的別・アネモネの選び方

目的おすすめ
寄せ植え・鉢で楽しみたい園芸品種
切り花を楽しみたいミストラルなど切り花品種
毎年咲かせたい原種系(シルベストリス)

※ 原種の中でも、パブニナなど塊茎タイプは「上級者向け」です。

まとめ

アネモネは、ひとつの花ではありません。
3つの生き方を持つ植物です。

  • 豪華さの「切り花品種」
  • バランス重視の「園芸品種」
  • 自然に生きる「原種系」

これを知るだけで、アネモネは「難しい花」から「選べる花」に変わります。

ぜひ自分に合ったアネモネを楽しんでみて下さいね!

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アネモネを育てていると、「この花、ラナンキュラスと似ているな」と感じる方も多いと思います。

実際、この2つは同じキンポウゲ科で、見た目だけでなく育て方や球根の性質も少し似ています。
ただ、管理のコツや翌年の咲き方には、はっきりした違いもあります。

ラナンキュラス(ラックスシリーズ)の育て方や特徴を、元花屋の視点でまとめた記事はこちらです。
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