こんにちは、元花屋のMIHOです。
霜が降りてから、
「何かした方がいいのかな?」
「今からでも間に合う?」
そんなふうに不安になる方、とても多いです。
でも実は、霜が降りてからの庭仕事は“頑張る季節”ではありません。
冬の庭は、静かに見守るのがいちばんの仕事なんです。
霜が降りた後の庭仕事で大切な考え方

霜が降りると、植物は一気に「休眠モード」に入ります。
成長を止め、体力を温存し、春に備えるための時間です。
このタイミングで人がやるべきことは、育てることではなく、邪魔をしないこと。
花屋時代、「冬でも何かしなきゃ」と触りすぎて調子を崩す植物をたくさん見てきました。
① 霜が降りてから「やっていい庭仕事」
霜が降りた後でも、最低限やっておきたいことはあります。
✔ 置き場所の見直し
- 風が直接当たらない場所へ
- 軒下・壁際・建物の陰を活用
- 日当たりより「風を避ける」ことを優先
✔ 防寒の確認
- 不織布がめくれていないか?
- 新聞紙が濡れていないか?
- 強風でずれていないか?
② 霜が降りてから「やらない方がいい庭仕事」
極寒期にやらない方がいいことは、意外と多いです。
✖ 強い剪定・切り戻し
寒さで弱っている状態で切ると、傷口からダメージを受けやすくなります。
✖ 植え替え・土替え
根が動かない時期なので、回復できずそのまま枯れる原因に。
✖ 肥料や追肥
栄養を吸えないため、逆に根を傷めることがあります。
冬は「整える季節」ではなく、「休ませる季節」です。
「寒肥(かんごえ)」について
ここでよく聞かれるのが、「冬にあげる寒肥って、やっていいの?」という疑問。
油かすや堆肥など、分解に時間がかかる有機質肥料を使い、冬の間に少しずつ分解され、春に根が動き出す頃に効いてくる仕組みです。
そのため、
・成長を促すための追肥 → 冬はNG
・春に備えた土づくりとしての寒肥 → 条件付きでOK
という考え方になります。
ただし、寒肥が向いているのは、落葉樹・果樹・地植えの宿根草などが中心。
もし寒肥を入れる場合も、株元に直接置かず、少し離した位置に控えめに。
「冬は肥料をあげない」というのは、追肥の話であって、寒肥とは目的がまったく違う、ということだけ覚えておいてもらえたら十分です。
③ 極寒期の水やりルール
冬の水やりは、やりすぎが一番の失敗原因。
- 土が完全に乾いてから
- 必ず「朝」に水やり
- 氷点下予報の日は無理に与えない
夜に与えた水は凍結し、根を直接傷めてしまいます。
花屋時代は、「冬は水をやらなさすぎるくらいでちょうどいい」と、よくお客様にお伝えしていました。
④ 雪が降る地域で気をつけたいこと

雪は、必ずしも悪者ではありません。
積もった雪は、天然の断熱材として地温を安定させてくれることもあります。
ただし注意点も。
- 枝に重く積もった雪は軽く払う
- 折れそうなときだけ除雪
- 無理に全部落とさなくてOK
「守る必要があるかどうか?」を見極めて、必要な分だけ手を出すのがコツです。
⑤ 鉢植えは「防寒より移動」が優先
- 玄関ポーチ
- 軒下
- 風除けのある場所
日当たりが多少落ちても、冷風を避けられる方がダメージは少なくなります。
冬の庭は「何もしない」が正解な時間
冬の庭は、静かで、変化が少なく、少し寂しく感じるかもしれません。
でもその静けさの中で、植物たちはちゃんと春に向かう準備をしています。
人ができることは、そっと見守ることだけ。
この極寒期を越えると、庭は少しずつ「春の準備段階」に入っていきます。
霜や雪の時期が終わり、「そろそろ何かしていいのかな?」と感じ始めたら、次に意識したいのが“春前の庭仕事”。
1〜2月頃にやっていいこと・まだ待った方がいいことを、別の記事で詳しくまとめています。
▼ 春前の庭仕事はいつから?元花屋が教える1〜2月の正しい手入れとNG

まとめ|冬の庭仕事は、見守るやさしさ
霜が降りてからの庭仕事は、
- 無理に触らない
- 風と凍結を避ける
- 水やりは控えめに
それだけで十分です。
冬は、「何かをしなくていい」と自分に許可を出す季節。
春に芽吹く力は、もうこの寒い時期に静かに育っています。
どうか焦らず、植物と一緒に冬の時間を過ごしてみてくださいね。
霜が降りる前の防寒や準備については、別記事で詳しくまとめています。
▼ 霜が降りる前にやる庭仕事(冬越し準備)


