こんにちは、和花人のMIHOです。
暑さが和らぎ、朝晩が少しひんやりしてくると…庭やベランダにもふんわりと秋の気配が漂いはじめますね。
そんな季節におすすめなのが、秋の寄せ植えです。
春や初夏のような勢いはないけれど、秋の植物たちはしっとりと落ち着いた美しさを持っています。
今回は、私が実際に作った秋の寄せ植えたちを紹介しながら、
- 秋の植物の特徴
- 秋の寄せ植えの管理方法
- どれくらいの期間楽しめるのか
- 実際の寄せ植え作品紹介
をたっぷりお話していきますね。
秋の植物の特徴|色づきと質感を楽しむ

秋は、花だけでなくリーフ(葉物)や実ものがとても魅力的な季節です。
春や夏に比べて日差しがやわらぎ、日中と夜の温度差が出ることで、色がぐっと深まりやすいのが特徴。
- 花:キク・リンドウ・ジニア・トルコキキョウなど
- リーフ:ヒューケラ・アルテルナンテラ・ペニセタム・アイビーなど
- 実もの:チェッカーベリー(ゴールテリア)や観賞用トウガラシ、ワイルドストロベリーなど
暑さに強かった夏の花がそろそろ終わり、寒さに向けてしっかりした株を作る植物たちが活躍し始める時期です。
秋の寄せ植えの管理方法|長く楽しむコツ
秋の寄せ植えは、上手に育てれば初冬ごろまで長く楽しむことができます。
ちょっとしたコツを押さえておくと、花もリーフもイキイキとした姿を保てます。
水やり
- 真夏ほど乾きませんが、土の表面が乾いたらたっぷりが基本。
- 気温が下がる夕方以降は蒸れやすいので、午前中に水やりするのがおすすめ。
肥料
- 涼しくなって生育が再び活発になるので、緩効性肥料を少し追加。
- 花が終わったら花がら摘みをして株の負担を減らす。
病害虫対策
- 気温が下がると病害虫は減りますが、ヨトウムシやナメクジは油断できません。
- 寄せ植えを清潔に保ち、落ち葉や花がらをこまめに除去。
秋の寄せ植えはいつまで楽しめるの?
秋の寄せ植えは、選ぶ植物によって11〜12月ごろまで楽しめるのが嬉しいポイント。
・花ものメイン:10月〜11月いっぱい
・リーフや実もの多め:12月頃まで色持ち◎
花が終わっても、リーフや実が秋らしい雰囲気を演出してくれるので、少しずつ花を入れ替えて「秋冬ミックス」へとつなげるのもおすすめです。
実際の秋の寄せ植え紹介
ここからは、私が実際に作った秋の寄せ植えを紹介しますね。
色合わせや植物選びの参考になればうれしいです。
① アンティークグレーの鉢に、秋色マムとケイトウの華やぎを

落ち着いたグレートーンの鉢に、白やオレンジの小菊(マム)とケイトウを組み合わせました。
アンティーク調の鉢が、秋色のお花たちをぐっと上品に見せてくれます。
・使用植物:マム、ガーデンマム、セロシア、千日小坊 など
・ポイント:白と赤紫を対比させ、色味を絞って大人っぽく
② シックな紫のトルコキキョウとカラス葉ミセバヤ

バスケットに、トルコキキョウの深い紫と、パープルグレーの銅葉が美しいカラスバミセバヤを合わせて。
リーフはダークグリーンに少し紫色が入った物を使用して色数は少なく、トーンをそろえるとぐっと大人っぽくなります。
・使用植物:トルコキキョウ、カラスバミセバヤ、アルテルナンテラパープルプリンス
・ポイント:花とリーフのトーンを合わせると秋らしさアップ
③ ハロウィン気分を楽しむ!オレンジ×ダークリーフの秋バスケット

ディープオレンジのジニアと、深みのあるダークカラーのリーフを合わせた寄せ植えは、ちょっぴりハロウィン気分。
オレンジ×パープル系の組み合わせは、自然と季節感が出て飾るだけで秋のイベントムードが高まります。
玄関先に置けば、毎日通るたびにワクワクした気持ちに。
・使用植物:ジニア、セロシア「ヴィンテージ」、ケイトウ、千紅花火、銅葉リーフ
・ポイント:オレンジ×深緑×ブロンズの組み合わせは秋の定番カラー
④ 淡ピンク✕ホワイトで優しくまとめたエレガントな秋寄せ

淡ピンクのトルコキキョウを主役にした、やさしい秋色の寄せ植え。
リーフ系は斑入りを使用して軽やかさを演出。
濃い色のお花が多い中で、ふわっとした色合いは逆に目を引きます。
・使用植物:トルコキキョウ、ジュズサンゴ「絣」、千日小坊
・ポイント:やさしい色合いでも、リーフで秋感をプラス
⑤ ワインカラーでまとめた大人可愛い秋バスケット

深いワインカラーのリーフや小花をぎゅっと詰め込んだ、大人かわいい秋バスケット。
ふんわりと揺れる穂ものや小花が、風にそよいでやさしく秋の訪れを知らせてくれます。
ダークトーンでまとめているのに、重たくならないのは花・葉の大きさや質感に変化をつけているから。
玄関や窓辺に飾れば、しっとりとした秋の空気にぴったりな上品で落ち着いた雰囲気を演出してくれます。
・使用植物:セロシア、カラスバミセバヤ、トルコギキョウ、千日小坊
・ポイント:花よりリーフを主役にするとぐっと秋らしく
⑥ 秋色リーフをぎゅっと詰めたアレンジ風寄せ植え

ふんわりと重なり合うように植えた、赤紫〜ローズ系のリーフたち。
お花は控えめにして、葉の重なりと質感で魅せるアレンジです。
見る角度によって色合いや表情が変わるので、ついじっと眺めたくなります。
花を主役にする寄せ植えとは違い、あえてリーフを主役にすることで秋らしい落ち着きを演出できます。
玄関先やテーブル、ショップのディスプレイにもぴったりで、ナチュラルなのに存在感のある仕上がりに。
・使用植物:カラスバミセバヤ、アルテルナンテラ、ムラサキシキブ「ジジムラサキ」、ジニア「ディープオレンジ」他
・ポイント:花を少なめにしても、秋はリーフだけで華やか
⑦ 実もの×菊で秋の実りバスケット

赤く艶やかなハッピーベリーの実と、ふんわり咲くガーデンマムを組み合わせた、秋の実り感たっぷりの寄せ植え。
見るたびに季節の移ろいを感じられ、小さな森の収穫祭のような雰囲気です。
リーフには深みのある銅葉と鮮やかなオーレア系のグリーンを合わせて、花と実を引き立てる落ち着いた背景に。
秋だけでなく、そのままクリスマス寄せ植えへとつなげやすいのも魅力です。
・使用植物:ハッピーベリー、クリサンセマムマウントオービスク「ピンク」、アルテルナンテラ「ジュピター」、他
・ポイント:実ものが入ると季節感がぐっとアップ
まとめ|秋は「色と質感」を楽しむ寄せ植えを
秋の寄せ植えは、色や質感で遊べる贅沢な季節。
花だけでなく、リーフや実ものを取り入れて、しっとりと深みのある雰囲気を楽しんでみませんか?
- 秋は温度差で花色が深まり、長持ちする
- 花・リーフ・実ものを組み合わせて季節感を演出
- 管理は「朝の水やり」と「花がら摘み」が基本
- 工夫次第で12月ごろまで楽しめる
秋の風が吹き抜けるような寄せ植えが、日々の暮らしにそっと彩りを添えてくれますように…。
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