「夢占いシリーズ」について

このシリーズでは、私が実際に見た夢をもとに、その時の心の揺れや気づき、夢がくれたメッセージを言葉にしています。
夢って、ただの空想だと思われがちですが、実は心の奥深くにある「本音」や「気づいてほしいこと」が形になって現れることもあるんですよね。
今回は、ちょっと心に刺さるような、不安と責任が交差する夢を見ました。
夢のあらすじ:帰れない夜と揺れる橋の記憶

気がつくと私は、どこか遠くへ出かけていて、もう夜。
子どもたちと一緒にいて、「早く帰らないと!」と焦って支度をしていました。
でも心の中では、「どうしてもっと早く準備しなかったんだろう」という後悔の念が強くて…。

場面が変わると、義父が運転するバギーのような車に、夫と子どもたちと一緒に乗り込んで、細い橋を渡っていました。
無理やりなんとか渡りきったけれど、車軸がぐにゃっと曲がってしまって。
私は、「これじゃもう戻れない…どうしよう…」と不安になったのに、周囲の家族は誰一人心配していなくて、「大丈夫、大丈夫」って軽く言ってるだけ。

さらに進むと、目の前に現れたのは、今にも崩れそうなゴツゴツしたコンクリートの橋。
奥の方は飛び越えられそうな距離だけど、一部がすでに崩れ落ちていて…。
長男はなんの迷いもなくスルリと渡ってしまい、夫は途中で滑って落ちかけて戻れなくなった。

私は、次男をしっかり抱きかかえたまま、橋の手前で足がすくんで動けなくなってしまいました。
「もし落としたらどうしよう」「私たち、本当に渡れるの?」と怖くて立ち尽くしていたら、突然、知らない小学生くらいの男の子が、わざと橋を揺らしはじめて…。
「こんなんじゃ渡れないよ…!!」と、私はただ揺れが収まるのを待っている。そんな夢でした。
「もっと早く準備しておけば…」という後悔の意味

最初の場面で私が感じていたのは、「もっと早く動いていればよかった」という強い後悔。
これは最近の私にも、よく湧き上がってくる感情です。
仕事のこと、将来のこと、家庭のこと…。
「もっと早く動いていたら…」
「もっと早く決断していたら、違ったのかな」
「もっと自分のことを考えていたら…」
そう思う場面が、最近本当に多くて。
この夢の中の後悔は、きっと今の私の気持ちそのもの。
誰かを優先したり、タイミングを計っているうちに、自分の「本音」を置き去りにしていたことに、心が気づいてしまったのかもしれません。
夢占いで読み解く「橋」の意味

橋は、夢の中では「人生の分岐点」や「変化の兆し」を象徴することが多いそうです。
特に、細かったり壊れかけていたりすると、それは自分が今、不安定な状況にいることを表しています。
象徴 | 解釈(深掘り) |
---|---|
細い橋 | 選べる道が限られている状況。慎重に進まないと危うく感じている。決断の自由度が低い状態。 |
壊れかけの橋 | この先の未来に対して不安や迷いがある。今の選択肢や状況が不安定で、足元がぐらついている感覚。 |
渡りきれない橋 | 今はまだ行動や決断を起こすタイミングではないという無意識のストップサイン。強い不安や葛藤を示す。 |
家族と一緒に渡る橋 | 一人での判断では済まされない。家族や大切な人との関係性や将来、責任が絡んでいるため慎重になっている状態。 |
夢に何度も「橋」が登場したのは、私の中で大きな決断のタイミングが来ているというサインなのかもしれません。

「戻れない道」と「壊れた車軸」が意味するもの

バギーで強引に渡った橋の先で、車軸が曲がってしまったシーン。
バギーは夢占いでは「強引な進展」「スピード感のある移動手段」の象徴。
今回は「細い橋を無理に渡る」「車軸が壊れる」という危うい行動だったことから、
・本当は「止まって見直したい」のに、状況がどんどん前に進んでしまっている
・「このままでいいのかな…」という不安を抱えつつ、進まざるを得ない現実がある
という「強い意志」ではなく「止まれない事情」という心の葛藤を表しているとも言えます。
車軸は車の「中心・支え」です。
それが壊れるというのは、一度選んだ道からは戻れない・転換が難しい状態を表している可能性があります。
夢の中で私はその破損に最も敏感でした。
これは私自身が今、心のどこかで「無理をしている自分」に気づき始めているサインとも受け取れます。
また、周囲は楽観的で、自分だけが「この状況まずくない?」と気づいている。
そのズレが「孤独感」「プレッシャー」「取り残されているような感覚」を生んでいる。
夢占いでは、このようなシーンは「感情の共有ができていない」「本音を誰にも言えていない」状態を示すことがあります。
本来、危機感を共有すべき場面で、それができていないことへのモヤモヤ。
「私ばっかり不安になってるのかな?」という孤立した気持ちが夢に出てきたのかもしれません。
象徴 | 解釈(深掘り) |
---|---|
義父 | 他人が決めた流れ・過去の価値観・親族の期待 |
バギー | 自分の意思とは関係なく進む現実・止まれない状況 |
細い橋 | 今の道が極めて不安定・選択の余地が少ない |
車軸の破損 | もう戻れない・支えが壊れた・限界サイン |
周囲の無関心 | 感情の共有ができていない孤独感・プレッシャー |
次男を抱えて立ちすくむ私の姿

一番心に残ったのは、次男を抱いたまま、壊れかけた橋を前に立ちすくんでいた場面。
「私がこの子を守らなきゃ」
「でもこの橋、本当に渡って大丈夫…?」
そんな葛藤が、ぐるぐると胸の中を渦巻いていました。
夢占いでは、「子どもを抱えている」=「守りたいもの・責任感」の象徴。
「渡れない橋」=「不安・恐れ・決断できない心の状態」
まさに今の私は、「家族のために」と思いながら、慎重になりすぎて、前に進むのが怖くなっているのかもしれません。
さらにその橋を、知らない子がわざと揺らしてきたという展開。
「なんでこのタイミングで…」って、ただ揺れが止まるのを待っているしかできなかった自分。
これはきっと、外的なストレスや予期せぬ出来事で今の私の「決断力」を揺らがせているという暗示。
「落ち着いて考えたいのに、邪魔が入って思うように進めない」
そんな現実のもどかしさが、そのまま夢に現れていた気がします。
象徴(夢に登場した要素) | 解釈(深掘り) |
---|---|
次男を抱えている私 | 守らなければならない存在・重くのしかかる責任感の象徴。自分一人の問題ではないというプレッシャー。 |
壊れかけた橋 | 今の選択が不安定であり、未来への道筋に不安や迷いがある状態。踏み出すにはリスクが大きく感じられている。 |
足がすくんで動けない私 | 「失敗したらどうしよう」という恐れ。「進みたいのに進めない」葛藤の表れ。冷静さと慎重さが強く働いている。 |
「この橋で大丈夫かな…」という不安 | 自分の選択が正しいのか分からない。家族を巻き込む責任があるからこそ、踏み出すことへのブレーキがかかっている。 |
知らない子が橋を揺らす | 外的ストレス・想定外の出来事・周囲の無理解。自分ではどうにもできない“揺さぶり”により、決断を先送りにしてしまう状況。 |
揺れが収まるのを待っている私 | 今はまだ動く時ではないという無意識からのサイン。直感的に「今は危ない」と感じ、立ち止まって様子を見ている自己防衛反応。 |

夢がくれたメッセージ

夢の中の私は、確かに不安で、焦っていて、立ちすくんでいました。
でも今こうして振り返ると、それって「ちゃんと向き合ってる証」なんだなと思えるようになりました。
- 不安なのは、逃げたいからじゃない
- 不安なのは、大切にしたいものがあるから
- そして、自分の決断が誰かの未来に関わるからこそ、慎重になっている
「立ち止まること=悪」じゃない。
今の私は、止まる勇気を持っているんだと思いたいです。
さいごに:夢は、心の奥からのメッセージ
夢って、自分では気づいていなかった気持ちを、そっと教えてくれるものなんですね。
今回の夢を通して感じたのは、「進む前に、もう一度“自分の気持ち”を聞いてみよう」ということ。
もし、あなたも最近、
「進まなきゃいけないのに進めない」
「周りに合わせて動いてしまって苦しい」
そんな気持ちを抱えていたら、立ち止まっても大丈夫です。
夢は、焦るなって言ってくれてるのかもしれません。
不思議な夢を見たら、ぜひ教えてくださいね。
このシリーズでは、引き続き私が見た夢と向き合っていきたいと思います。
誰かの心にも、そっと寄り添えるような言葉が届きますように。


