こんにちは、和花人のMIHOです。
桃の節句やひな祭りと聞くと、ひな人形を思い浮かべる方が多いと思います。
でも実は、女の子の健やかな成長を願う縁起物は、ひな人形だけではありません。
正月や節句の時期になると見かける羽子板。
華やかで、どこか懐かしい存在ですが、そこには、昔の人のとても切実でやさしい願いが込められていました。
今日は、羽子板の由来と意味を、暮らしと植物、そして季節を大切にしてきた日本の目線から、少し丁寧にひもといていきたいと思います。
羽子板とは?いつ使われてきたもの?

羽子板は、もともと 正月に行われる遊び道具 でした。
木の板で作られた羽子板と、羽根(はね)と呼ばれる玉を使い、羽根つきをして遊ぶもの。
この羽根つきは、単なる遊びではなく、年の初めに行う厄払い の意味を持っていました。
羽根を突くことで、
- 邪気を跳ね返す
- 病を遠ざける
- 新しい一年を健やかに迎える
そんな願いが込められていたのです。
羽根に使われていた「ムクロジ」という植物

ここで、花と庭を扱ってきた身として、どうしても触れておきたいのが 羽根の素材 です。
「無患子」
――文字の通り、
病を患わない
という、とても縁起の良い意味を持つ植物です。
ムクロジは、
- とても硬い実を持つ
- 割れにくい
- 何度打っても壊れにくい
そんな性質があります。
羽根を突くたびに、
「病気にならないように」
「この子が無事に育つように」
そんな祈りが込められていたのです。
羽子板は「女の子を守る縁起物」だった
特に江戸時代以降、
- 初正月
- 初節句
を迎える女の子に、羽子板を贈る習慣が広がりました。
羽子板には、
- 邪気を跳ね返す
- 厄を寄せ付けない
- 無病息災を願う
という意味が重ねられ、
👉 女の子を守る「お守り」のような存在
になっていったのです。
なぜ羽子板は「飾るもの」になったのか

最初は遊び道具だった羽子板。
けれど、時代が進むにつれて、
- 華やかな装飾
- 歌舞伎役者を描いた意匠
- 立体的な押絵
が施されるようになり、次第に 飾る羽子板 へと変化していきます。
ここにも、ひな人形と同じ流れが見えます。
- 流して祓う
- 遊んで祓う
- 飾って守る
👉 形は変わっても、「守りたい」という気持ちは変わらない。
羽子板と「庭・自然」とのつながり
羽子板のルーツをたどると、そこには必ず 自然素材 がありました。
- 木で作られた板
- 植物から生まれたムクロジの実
庭や身近な自然の中にあるものを使い、暮らしの中で祈りを形にしてきた。
羽子板もまた、ひな人形や紙雛・草雛と同じく、
👉 自然とともに生きる知恵から生まれた縁起物
だったのです。
今どきの羽子板|形は変わっても意味は同じ
現代では、
- コンパクトな羽子板
- インテリアになじむ色味
- 花をモチーフにしたデザイン
など、暮らしに寄り添う形へと変わっています。
でも、
- 厄を跳ね返す
- 守る
- 健やかな成長を願う
という本質は、何も変わっていません。
ひな人形と同じように、「立派かどうか」よりも、
- 今の暮らしに合うか?
- 自分が心地よいと感じるか?
で選ぶ羽子板も、昔の人の感覚にとても近いと思います。
最近では、羽子板も、昔ながらの華やかなものだけでなく、
など、今の暮らしに寄り添う形が増えています。
羽子板は、「遊ぶための道具」から「守るための縁起物」へと役割を変えてきました。
だからこそ、
・立派である必要はない
・大きくなくていい
・でも、意味は大切にしたい
そんな方には、今の暮らしに合う羽子板 が、とても心地よく感じられると思います。
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(ひな人形と並べても、空間になじみやすいものが揃っています)
※ 羽子板は「初正月・初節句」向けのものが多く、人気のデザインから先に売り切れる傾向があります。
気になる方は、今のうちに一度眺めておくのがおすすめです。
まとめ|羽子板は、祈りを形にした縁起物
羽子板は、
- 遊びの道具であり
- 厄払いの道具であり
- 女の子を守るお守り
でもありました。
庭や自然の中にあるものを使い、目に見えない願いを、暮らしの中にそっと置く。
それが、羽子板という存在です。
桃の節句やひな祭りは、派手に祝う日ではなく、「整え、守り、願う日」。
羽子板は、その想いを、今も静かに受け継いでいるのだと思います。
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