家庭でハーブを楽しむ暮らし！育てやすい人気の西洋ハーブ5選！

今回の記事の目次

西洋ハーブとは？

西洋ハーブは、ヨーロッパ諸国では古くから医療に用いられてきました。現在でもその有効性や安全性が評価され、ヨーロッパでは様々な西洋ハーブが医薬品として承認されています。
実は「西洋ハーブ」という言葉は日本でつくられた造語。海外ではそのようには呼ばれていません。
日本にもハーブがあり、日本のハーブは「和ハーブ」と呼ばれ親しまれています。

西洋ハーブは、日本ではハーブティーなどの飲料、食品、観賞用植物、アロマテラピーなどに利用されることが多く、一部の西洋ハーブは日本で販売されている一般用医薬品（OTC医薬品）の原料としても使用されています。

そんな様々な用途で利用されている有用な西洋ハーブの中でも人気があり、育てやすい品種を今回はご紹介しようと思います。

食用や観賞用として人気の西洋ハーブ

比較的手に入りやすく、育てやすい人気の西洋ハーブをご紹介します。以下の西洋ハーブは春先～秋にかけて園芸店で出回る代表的なバーブです。

オススメ1：ジャーマンカモミール

ジャーマンカモミールは、キク科の耐寒性一年草で、和名では「カミツレ」と呼ばれています。カモミールは古くから医学書にも記述がある代表的なハーブで、古代ギリシアや古代ローマでも重要な薬草とされていたようです。
乾燥させた花の部分は、ハーブティーの原料としてよく知られております。
カモミールの香りは甘酸っぱいリンゴのような香りから始まり、フローラル系の甘い香りで、ストレスを緩和しリラックス効果をもたらします。

とても丈夫で、寒さにも強く一度植えればこぼれ種で毎年芽生えます。植え方は春に出回る苗か、秋に種を撒きましょう。暑さや多湿には弱いため、梅雨時期～夏にかけては風通しのよい涼しい場所で管理しましょう。

オススメ2：ローズマリー

独特の香りは、肉料理の香り付けや、煮込み料理の臭み消しなどに使われます。ラム肉などの肉料理の風味付けや焼き菓子の香り付けとして使われる他、精油成分などに血行をよくする効果があり、ヘアケア商品や石鹸や入浴剤の材料としても人気です。
海外では、悪魔から実を守る神秘的な力があるとされ、花嫁の冠に編み込んだり葬儀の際に棺桶の上に小枝をのせたりしました。

育てる場合は、日当たりの良い場所で、水はけが良く、弱アルカリ性の土壌を選びましょう。ほふく性と立ち性とあり、低木とはいえ大きくなるため、庭の広さによって種類を選び、場所が狭い場合は大きめの植木鉢で管理するとよいでしょう。

オススメ3：ラベンダー

香水や化粧品、ドライフラワやポプリなど、香りを楽しむ代表的なハーブです。フラワーアレンジメントでもよく利用されており、スワッグやブーケとしても楽しまれていますね。香りがとても良いため、「ハーブの女王」とも呼ばれています。

強いフローラルな香りが特徴の常緑低木です。ガーデニングでも庭木として人気が高く、また寄せ植えの花材としても人気あります。
ラベンダーを育てる際は、冬の寒さと梅雨時期や夏の湿気を嫌うため、注意が必要です。
ラベンダーは様々な品種があり、寒さに強く、花が美しく香りも良いのがイングリッシュラベンダーが人気です。しかし高温多湿に弱いため、庭での管理は難しいことが多いでしょう。梅雨時期から夏の間は風通しがよく涼しい場所で管理しましょう。
ラバディンはイングリッシュラベンダーと原種ラベンダーの交配種で、寒さ暑さに強いため初心者さんにオススメの品種です。
観賞用として人気のあるピナータラベンダー（別名レースラベンダー）は暑さには強いですが、寒さには弱い品種です。

オススメ4：ローズヒップ

ローズヒップとは、バラの果実のことを指します。ビタミンCが豊富で、美容や健康に良いとされ、化粧品や食品として広く利用されています。ローズヒップティーとして使えるバラの品種は原種の「ドッグローズ（イヌバラ）」です。
健康によいと人気が高いですが、多く取り過ぎるとお腹が緩くなるため注意が必要です。

ドッグローズはツルバラのため、庭植えする場合はある程度広い空間が必要です。暑さ寒さに強く、育てやすいですがあまり一般に流通していないためオンラインショップで探してみるとよいでしょう。

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オススメ5：レモングラス

イネ科の多年草で、レモンのような爽やかな香りが特徴。アジア地域に分布しており、血流を良くしたり精神の調和、消化促進に効果がある薬草で、消臭や虫除けとしても使われています。
近年ではフラワーアレンジメントとしてドライにしたレモングラスをスワッグやリースにアレンジして楽しまれていますね。

寒さに弱いので、屋外で植える場合は、霜の心配がなくなるまで待ってから植えるのが良いでしょう。エスニック料理の香り付けや、気軽に楽しめるハーブティーとして人気です。