継続するだけが正解じゃない!|夢を諦める勇気と「サンクコスト」から学んだ私の挑戦記

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今回の記事の目次

「続けることが全て」だと思っていた私

「継続は力なり」
きっと誰もが一度は聞いたことがある言葉ですよね?
私もずっとそう信じていました。

何事も途中で投げ出さずに、辛くても続けることに意味があると。
努力は裏切らない、続ければ必ず花開くと。

けれど、ある挑戦を通して私は「続けることだけが正解ではない」と身をもって知ることになりました。
そしてもう一つ「サンクコスト(埋没コスト)」という考え方を知り、自分の決断に自信を持つことができたのです。

オンラインショップという夢

私はかつてオンラインで花苗を扱うオンラインショップを運営していました。
ガーデニングが大好きで、「好きなことを仕事にしたい」という気持ちから始めたお店です。
仕入れから育成維持管理、途中からは寄せ植えの動画配信も始め、撮影編集、梱包発送、お客様対応まで全て一人で。
大変でしたが、初めてご注文をいただき、自分の手で苗を詰めて、発送した時の喜びは今でも忘れられません。
でも、続けるうちに、少しずつ少しずつ「見えない壁」にぶつかるようになりました。

頑張るだけでは超えられない現実

お客様にもっと喜んでもらいたい!
より多くの人に知ってもらいたい!
新しい集客方法を独自で学び、SNSにも力を入れました。
でも、どれだけ頑張っても利益は伸び悩む。
花苗という商品の特性上、ロスも多く、管理コストもかかります。

そんな中でも心の中では
「このまま頑張っていれば、いつかは軌道に乗るのかもしれない…」
そんな甘い期待を持ちながら、何度も「もう少し続けよう」と踏ん張りました。

「このまま続けるべきか?」自問自答の先に

当時の私の状態を今、改めて振り返ってみると、その状態はまさに「サンクコスト(埋没コスト)」に縛られた状態だったと思います。

サンクコスト(埋没コスト)って何?
サンクコスト(埋没コスト)とは、すでに支払ってしまって回収できない時間やお金、労力のこと。

たとえば、こんなイメージ
・オンラインショップを続けるために、何十万円も機材を買った → そのお金はもう返ってこない。
・何年も時間を費やしてきた → その時間は取り戻せない。
・労力や頑張り → 過去の分はもう戻らない。
これが「サンクコスト(埋没コスト)」です。

人は誰でも、かけた「時間」や「お金」がもったいなくて、なかなか辞める決断ができなくなります。

私もまさにそうでした。
ここまで注いできた時間と情熱を考えると、「今やめたら全てが無駄になるのでは…」「こんだけ頑張ったんだから!大丈夫なはず!」そんな気持ちに支配されていました。
頑張って、頑張って、歯を食いしばって頑張って、やっと乗り越える。
小さな成功体験を積み重ねて前に少しずつ進んでいく…。
しかし、もしもその「頑張る努力」が自分には向いていない作業だったり、あるいは採算が合っていない状況ならば、それはいつの間にか「サンクコスト(埋没コスト)」に変わってしまうことなのかもしれません。

少しずつ成長が止まっていき、時間が喰われていく…。
サンクコスト(埋没コスト)というのは、頑張ったところで取り戻せないものなのです。

「継続」と「サンクコスト(埋没コスト)」の罠

人は時に、過去に費やしたものを惜しむあまり、不利な状況でも無理に続けてしまいます。
これはビジネスの世界でも有名な心理現象です。

私も「続けることが美徳」だと思い込み、冷静な計算ができていませんでした。
現実を直視すれば、この先何年続けても利益率の低さ、天候リスク、仕入れ価格の高騰など不安要素ばかり。
利益率が劇的に改善する見込みは薄い。
無理に継続することで、他に挑戦できる「時間」や「お金」を失ってしまうかもしれない。
そんな状況なのに、身内に愚痴をこぼしてばかりで、結局何も行動しない毎日でした。

「辞める決断」は負けじゃない

愚痴ってばかりで、何も行動しなかった私でしたが、結局最後には大きな決断をしました。
大好きで始めたオンラインショップを閉じること。
一度は夢だと思ったことを、自分で終わらせる。
継続こそが正義だと思っていた私にとって、これはとても勇気のいる選択でした。
「周りにまた色々言われるんだろうな…」と思うと、とても複雑な気持ちでした。

でも、私はこの辞める決断は「諦めてしまう」ことだとは思いませんでした。
むしろ「未来を選び直す」という感覚。
一つの道を閉じることで、新しい可能性が見えてくるんじゃないか?
次の挑戦のための、前向きな決断だと信じたのです。

フットワークを軽く!「続けない勇気」が新しい挑戦を生む

実際にショップを辞めたことで、私の中に「新しい時間」と「余白」が生まれました。
それまでやりたくても時間がとれなかったガーデニングや寄せ植え動画配信に力を入れ、そして、物販とは異なる方法での「人に伝える活動」に時間を注げるように。

また、これまでおろそかにしていた自分自身の「特性」や「特徴」といったものと真剣に向き合う時間や、自分の体調管理、健康管理も力をいれることができるようになりました。

「辞める」ことで、自分の可能性は小さくなるどころか、むしろ大きく広がっていったのです。

私がこの経験を通してもう一つ強く感じたのは、「フットワークを軽くして決断していくことの大切さ」 です。今の世の中は、恐ろしいほど変化が早い…。
ビジネスの仕組みも、働き方も、SNSの流行り方も、あっという間に移り変わっていきます。
少し前まで「正解」だった方法が、数年後には「通用しなくなる」ことも珍しくありません。

そんな中で大事なのは「一度決めたからずっとこの道」と固執するのではなく、状況を冷静に見て、必要ならスパッと舵を切り直すこと。

決断を後回しにしてしまうと、変化の波に置いていかれてしまうからこそ、これからの時代は「フットワークの軽さ」がどんな挑戦にも欠かせない武器になるのだと思います

挑戦を「続ける」だけでなく「選び直す」

もちろん、継続することが悪いわけではありません。
続けることでしか見えない景色があるのも事実です。
でも、それと同じくらい「やめる決断」も尊いものだと思うのです。

大切なのは、
「続ける」か「やめる」か、どちらが正しいかではなく自分の未来にとって必要な選択かどうか。

他の人にとっては「継続」することが最善策かもしれません。
でも「自分の場合」はどうなのか?をしっかりと考える。人は人。
時には立ち止まって、自分の目指す方向に近づいているのかを冷静に見つめ直すことも大切です。
夢中で走り続けると、つい見えなくなるものもあるから…。

ビジネスをしたい人、している人に伝えたいこと

もし今、何かを続けるかどうかで悩んでいる人がいたら私は声を大にして伝えたいです。

「継続することが全てではないよ」と。

一度始めたことを辞めるのは勇気がいるし、時には周りに何か言われることもあるかもしれません。
でも、自分の人生をつくるのは自分自身です。

「続ける勇気」も「やめる勇気」も、どちらも同じくらい尊い。
私は、オンラインショップを辞めたことを後悔していません。
むしろ、「続けるだけが正解ではない」と知れたことは私の大きな財産です。

新しい道を歩くために

これからも私は「好き」を形にしていきます。
ただし、それがどんな形であれ、自分にとって最善の選択をし続けたい!
そして同じように悩む誰かの背中をそっと押せる存在でありたいと思っています。

夢を諦めることは負けじゃない。
夢を育てる場所を変えるだけ。

まとめ

「継続することが全てじゃない」というテーマは、挫折ではなく「未来を選び取る勇気」の話です。
この私の経験と挑戦のブログが、今挑戦している誰かの小さなヒントになりますように…。

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