ラナンキュラス・ラックスシリーズとは?|人気品種ハデスの特徴と育て方を元花屋が解説

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ラナキュラスラックスハデスの育て方紹介記事

春になると、庭や花壇をふと明るくしてくれる存在…
それが「ラナンキュラス・ラックスシリーズ」。

光を浴びるたび、まるでドレスをまとったように花びらがキラキラと輝いて…。
今回は、その中でも特に人気の「ハデス」について、元花屋の私が育て方や魅力をたっぷりご紹介しますね。

サムネイルと、以下オレンジの花色の写真は同じラックスシリーズの仲間「ガラテア」です。
ハデスの写真が手元にないため、雰囲気の参考としてご覧くださいね。

今回の記事の目次

ラナンキュラス・ラックスシリーズとは?

美しいラナンキュラスラックスの花
品種名:ラナンキュラスラックス「ガラテア」

ラックスシリーズは、宮崎県の綾園芸(あやえんげい)が育種したラナンキュラスの新品種。
従来のラナンキュラスよりも耐寒性があり、丈夫で、宿根的に毎年咲くのが特徴です。

名前の「ラックス(Rax)」は、ラテン語で「光」や「輝き」を意味する “Lux” に由来しています。
その名の通り、花びらはシルクやワックスを塗ったように光沢があり、日差しを浴びるとキラキラ!
とっても美しいラナンキュラスなんです。

ラックスシリーズの特徴まとめ

特徴内容
花びら光沢が強く、日差しで輝く
咲き方枝分かれして一株で多数の花(スプレー咲き)
草丈50〜100cmほど。切り花にも向く
耐寒性比較的強い。-5℃前後まで耐える個体も
宿根性掘り上げ不要で植えっぱなし可能
管理育てやすく初心者にもおすすめ
MIHO

特に、「一株で100輪以上咲く」こともあるほど花つきが良く、長く楽しめるのが魅力。
庭でも鉢でも育てられて、切り花にもできる万能選手です。

人気品種「ハデス(Hades)」とは?

たくさんあるラックスシリーズの中でも、検索率がとても高いのが「ハデス」
園芸店やオンラインショップでも真っ先に売り切れるほど人気です。

ハデスの基本データ

  • 草丈:約50〜100cm
  • 開花期:2〜4月頃
  • 咲き方:スプレー咲き(多花性)
  • 植え方:地植え・鉢植えどちらもOK
  • 切り花:◎(花もちも良い)

ハデスの魅力は「妖艶な色変化」

ハデスは、深い赤系の花色から徐々にゴールドがかるという不思議な色変化を見せます。
咲き始めと咲き終わりでまるで別の花のよう。
光沢のある花びらが太陽に当たるとキラキラ輝き、赤と金が溶け合うようなグラデーションに…。

私は初めて咲いたとき、「本当に同じ株?」と二度見しました(笑)
1株でまるでブーケのように色のバリエーションが楽しめるので、庭や鉢にひと株あるだけでとても華やかになります。

ハデスの育て方と管理ポイント

\育てるのは難しそう…と思っていませんか?/
実はラックスシリーズは、一般的なラナンキュラスよりもずっと育てやすいんです。
特にハデスは丈夫で花つきもよく、少しコツをおさえれば毎年きれいに咲かせることができます
ここからは、私が花屋時代に実際に育てて感じた「ハデスを元気に育てるコツ」をご紹介しますね。

土と環境

  • 水はけの良い土が必須(湿気で根が腐ることがある)
  • 日当たりと風通しの良い場所に植える
  • 冬は霜よけ、夏は蒸れ防止を意識

水やり

  • 表土が乾いたらたっぷり
  • 冬〜春は過湿に注意

肥料

  • 芽が出る秋〜花芽が上がる前に緩効性肥料
  • 開花期は液肥で補う

宿根管理

  • 掘り上げ不要。夏は休眠するので、水やりを控えて涼しい場所で管理
  • 秋にまた芽が出るので、そのまま毎年楽しめる
MIHO

ラナンキュラスラックスは、休眠期は地上部が無くなりますが、枯れたわけでは無いので捨てないでくださいね!
水腐れしていなければ、10~12月頃に再び芽が出てくるのでそれまで管理してあげてください。

ちょこっと豆知識

記事に添えると「へぇ〜!」となる小話もご紹介します!

偶然生まれた品種
 ラックスシリーズの元となる光沢花びらは、綾園芸さんが交配中に偶然出てきた1株から誕生したそうです。
自然の奇跡から始まったシリーズなんです。

球根ではなく根塊タイプ
 一般的なラナンキュラスが球根(塊茎)なのに対し、ラックスは根塊性で乾燥保存に弱いため、掘り上げず植えっぱなしが向いています。

光でドレスアップ
 室内で見ると普通なのに、日差しを浴びると突然キラキラ!
まるで花びらにラメが入っているかのようで、写真映えも抜群です。

名前の由来は冥界の神
 ハデスはギリシャ神話の冥王。
赤から金に変化する神秘的な花色と、その堂々とした姿から名づけられたそうです。

一株から100輪以上咲くことも
 ラックスシリーズは枝分かれ(スプレー状)に花茎が伸びるため、大株になると一株から100輪以上の花を咲かせることもあります。
一般的なラナンキュラスより圧倒的に開花数が多く、長期間楽しめるのも人気の理由です。

ハデスを楽しむアイデア

  • 赤→ゴールドに変わる花色を活かして、寄せ植えのアクセント
  • 切り花にしてインテリアに、照明や背景で花色の変化を引き立てる
  • 庭の奥や壁際に植えて高さとボリュームを活かす
  • 複数株植えて、開花初期〜終盤までのグラデーションを楽しむ

おわりに|春の庭に魔法をかける花

ラナンキュラス・ラックスシリーズは、見た目の美しさだけじゃなく、手間がかからず毎年咲くという点でも本当に優秀です。
中でもハデスは、赤と金のグラデーション、妖艶で神秘的な輝きが楽しめる特別な存在。

春の庭やベランダに、そっと魔法をかけるような花──
そんなラックスシリーズを、あなたもぜひ育ててみませんか?

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この記事を書いた人

花と緑に囲まれた、ちょっとごきげんな毎日を。
ガーデニング歴10年以上。
副業で花苗のオンラインショップ運営を経てブログを再開。
2児のママとして、子育てと仕事、そして「私らしい暮らし方」を模索しながら奮闘中。
このブログでは、四季の庭づくりのヒントや、暮らしの中で見つけた小さな幸せを発信しています。
別サイト【和花人ブログ】では、副業・ブログ運営・自分らしい働き方について発信中!
花とともに歩んできた私の「好き」を仕事にする挑戦も綴っています。
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