こんにちは~!
じめじめと暑い7月でも、ちょっとした花苗選びの工夫で、庭が一気に爽やかになります。
今回は、私が自信をもっておすすめする「7月に植えたい花苗5選」をご紹介します!
どれも高温多湿に比較的強く、花姿が美しく涼感のあるものばかり。
植えてみると庭の雰囲気がぐっと変わるので、夏のお庭づくりの参考にしてください。
1.優雅に咲き誇る日本の誇り「カノコユリ」

まずご紹介したいのは、日本原産の美しいユリ「カノコユリ」。
鹿の子模様の斑点が入ることからこの名がついたと言われています。
私は普通のユリよりもこっちのカノコユリが大好きで、庭のあちこちに植えています。
近年では自生種は数が少なくなっており絶滅危惧種とも言われています。
カノコユリは7月から8月にかけて開花期を迎え、背丈は1mを超えることも珍しくありません。
すらりと伸びた茎に大輪の花がいくつも咲き、優雅さは格別です。
花色は白地にピンクの斑点模様が代表的で、どこか日本庭園を思わせる風情が楽しめます。
カノコユリが咲くと庭の雰囲気が一気に華やかになりますよ。
カノコユリが咲き始めていました❀#六甲高山植物園
— きょろ (@kyoro_e_pl6) August 4, 2024
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我が家で咲いているカノコユリ✨
— しろぶんちょ (@tOCDNtpWjC0bv5P) July 29, 2024
今年は白が綺麗です☺️
勿論ピンクも咲いてます🙋 pic.twitter.com/1hXf4DrWni
育て方のポイント
・夏の直射日光や西日は避け、日当たりの良い場所~半日陰の場所を好みます。
・水はけの良い場所に植えましょう。
・夏の乾燥で球根が傷まないよう、腐葉土などでマルチングをすると◎
・秋に葉が枯れ始めたら、茎を地際から切り落としてから掘り上げます。
・カノコユリの球根は乾燥を嫌うため、他の秋植え球根のように干したりしません。
・球根が乾かないよう、すぐに新しい用土で植え付けるか、植え付けが出来ない場合は、おがくずや腐葉土などに埋めて保護してください。
・水はけのよい場所の場合は、球根を埋めっぱなしでもよいですが、連作は嫌うため、3年に1回くらいは掘り上げるようにします。
2.ロマンチックな縦のラインを作る「ホリホック」

お次は「ホリホック(タチアオイ)」です。
梅雨から初夏にかけて咲き進みますが、7月もまだまだ美しい花を楽しめます。
ホリホックの魅力は何と言ってもその高さ。
背丈は2m以上になるものも多く、存在感たっぷりに庭の背景を彩ります。
花色は赤、ピンク、白、黄色などバリエーションが豊富で、色を選ぶ楽しさもあります。
花は一重と八重があります。
特に「チャーターズシリーズ」は八重咲き品種として、特に人気が高いシリーズです。
薔薇のように花弁が重なり合い、ゴージャスな雰囲気に。切り花としても向いています。
そして「ニグラ」は黒褐色の珍しい花色で、シックな雰囲気が好きな方におすすめ!
深い赤黒色のシングル咲きで、洋風ガーデンにアクセントになります。
ホリホックが並ぶ花壇は、まるでおとぎ話の中の風景のようで憧れます。
育て方のポイント
・種まき時期は3月~4月または9月~10月です。本葉が数枚出たら、庭やプランターに植え付けます。
・日当たりの良い場所を好みますが、風で倒れやすいので支柱を立てましょう。
・多年草タイプと一年草タイプがありますが、日本では一年草扱いされることが多いです。
・過湿や移植を嫌います。基本的に地植えの場合は降雨に任せますが、夏場に乾燥している場合は、朝と夕方に水やりを行いましょう。
・種まきから育てると意外と簡単なので、種取りにも挑戦してみてください。
3.ふわっとした香りとブルーの小花が涼感を誘う「キャットミント」
キャットミントの絨毯#スマホ写真 #だから私はXperia #Xperia1VII pic.twitter.com/qDekFlwU1y
— じょねきろ (@JonekiroTrip) June 21, 2025
暑い時期に強く、花壇の縁取りや寄せ植えにも大活躍するのが「キャットミント」です。
ラベンダーに似たすっきりとした香りと、小さな青紫の花が風に揺れる姿は、見ているだけで涼しさを感じます。
ネペタという名前でも呼ばれ、猫が好む香りとしても有名です。
理由は、キャットミントに含まれる「ネペタラクトン」という物質に猫が興奮するためです。
ハーブとしても使えるので、庭に植えておくと香りの癒し効果も期待できます。
育て方のポイント
・日当たりが良く、乾燥気味の土壌を好みます。
・水やりはやりすぎないのがコツ。高温多湿は苦手です。過湿で根腐れすることがあります。
・刈り込むと花つきが良くなり、形も整いやすいのでぜひカットを。
・多肥は好まないため、控えめに。
4.庭にやさしい黄緑のアクセント「アルケミラモリス」

どんな花とも合わせやすい名脇役としてガーデナーに人気なのが「アルケミラモリス」。
葉の形が聖母マリアのマントを思わせることから、日本では「レディースマントル」とも呼ばれます。
7月の暑い庭でも比較的元気で、黄緑色の小さな花をふわっと咲かせます。
特徴的なのは、葉の上に朝露がコロンと丸く残る姿。
まるで宝石のようで、朝の水やりの時間がちょっと楽しみになります。
カラーリーフ感覚で使えるので、花壇のグリーンとしてもおすすめです。
また、近年は切り花として人気が高く、ブーケの添えとしてもオススメ。
スパイラルブーケのレッスン。花材は、マトリカリア、ディデスカス(別名: ブルーレースフラワー)、アワ、アルケミラモリス、アップルミント。 pic.twitter.com/mTVsfxO3yv
— momo (@pampasgrass0308) June 9, 2013
育て方のポイント
・半日陰〜日なたで、乾燥に弱いため、乾燥しすぎない場所を好みます。
・比較的冷涼な気候を好みますが、耐暑性もあります。
・湿気に強く、蒸れにくいので株分けで増やすのも簡単。
・花が終わったら切り戻すと株の形が整います。
・庭植えでは、株の中心部は枯れてなくなるので、3年ごとを目安に株分けをして植え直します。
5.爽やかな青花の代表「アガパンサス」

最後にご紹介するのは、真夏の青花の代表選手「アガパンサス」。
梅雨明けの7月に見頃を迎えるので、初夏〜夏の庭をぐっと爽やかにしてくれます。
長い茎の先に丸くボール状に咲く青紫の花は存在感があり、風に揺れる姿も美しいです。
花壇の後方や玄関アプローチなど、どこに植えても絵になります。
夏に花が少なくなる時期に咲いてくれるので、庭に青の清涼感をプラスしたい人にはぴったり。
育て方のポイント
・日当たりが良く、水はけの良い土を好みます。
・比較的乾燥に強く、根張りが良いので毎年楽しめます。
・水はけが悪いと根腐れを起こすため、注意しましょう。
・やせ地でも育つ丈夫な植物のため、肥料はあまり必要としません。
・鉢植えでも地植えでもOKですが、鉢植えの場合は根詰まりに注意して数年に一度は株分けを。
まとめ:真夏こそ花苗選びで庭をもっと楽しく
いかがでしたか?
今回ご紹介した5つの花苗は、どれも暑い夏に負けずに咲いてくれる頼もしい存在です。
ユリやホリホックのように「見栄えする主役級の花」と、キャットミントやアルケミラモリスのように「彩りを引き立てる名脇役」、そしてアガパンサスのような「涼感を運んでくれる青花」。
それぞれの個性を組み合わせて、真夏のガーデンを彩ってみてください。
小さな一株があるだけで、暑さを忘れて庭に出る時間が楽しみになります。
ぜひお気に入りを見つけて、夏のお庭をあなたらしく演出してみてくださいね。