こんにちは、元花屋「和花人(わばなびと)」のMIHOです。
秋の夜空を彩る天文イベントといえば、オリオン座流星群。
毎年10月に活動し、明るく速い流星が特徴で、世界中の天文ファンに人気の流星群です。
この記事では、2025年のピーク情報・見える方角・観賞のコツ・オリオン座の神話・昔の風習までまとめました。
オリオン座流星群とは?

オリオン座流星群は、ハレー彗星が残した塵が地球の大気に飛び込むことで生まれる流れ星です。
このハレー彗星に由来する流星群は年に2つあり、5月のみずがめ座η流星群と、10月のオリオン座流星群。
そのうち秋に見られるのが今回の主役です。
2025年の見ごろとピーク
オリオン座流星群がピーク✨✨信州の夜空からオリオン座をお届けします🌠 pic.twitter.com/Vb2VCp8y8o
— Yuki Tanaka | ガラス職人 – ものづくり・写真・DIY (@lf_yuki) October 21, 2024
- 活動期間:2025年10月2日~11月7日
- ピーク日:10月21日夜~22日未明、または22日夜~23日未明
- 見ごろ時間帯:深夜1時~明け方4時ごろ
見えやすさの目安(2025年)
- 見えやすさ:★★★★★(5/5)
- 出現数:1時間あたり15〜20個程度(条件が良ければ30個近く)
見える方角と地域差は?
オリオン座流星群の放射点は、オリオン座の近く(東の空から昇る三つ星付近)。
ただし流星群は放射点を中心に空全体に出現するため、方角にこだわらず広い空を眺めるのがコツです。
地域差はあるの?
- 基本的に日本全国で観測できます。
- 北海道や東北は空気が澄みやすく観測条件が良いことが多い。
- 都市部は光害が強く、見える流星の数が減る傾向あり。
地域 | 見やすさ | ポイント |
---|---|---|
都市部(大都市圏) | ★★☆☆☆ | 光害が多く流星が少なめ。 郊外や屋上に出ると改善 |
郊外・地方都市 | ★★★★☆ | 光害が比較的少なく条件良好。 南や東の空が開けた場所を選ぶと◎ |
山間部・海辺 | ★★★★★ | 空気が澄み最高条件。 防寒と寝転がれる環境を整えて観賞を |
庭やベランダで観賞するコツ
観測前の準備
- 暗さに目を慣らす:10〜15分はスマホやライトを見ずに夜空を眺める。
- 天気チェック:「星空アプリ」や「気象予報」で雲の動きを確認。
▼星空アプリはこちらの記事で紹介しています!

快適に楽しむ工夫
- 椅子やレジャーシート:寝転がれる体勢がベスト。
- 防寒対策:10月下旬は夜中の冷え込みが厳しい。
ブランケットやカイロ必須。 - 虫対策:地域によってはまだ蚊がいるので、虫よけスプレーやキャンドルが役立ちます。

お供におすすめ
- 温かいハーブティー(カモミールやレモングラス)
- 季節のおやつ(焼き栗やさつまいも)
写真撮影をしたい人へ
- 三脚は必須。
手持ちでは流れ星は撮れません。 - 長時間露光(10〜30秒)で空を広く写すとキャッチできる可能性UP。
- 広角レンズがおすすめ。
スマホの場合は「夜空モード」を活用。
オリオン座の由来(神話)

オリオン座は、ギリシャ神話の狩人オリオンに由来します。
勇敢で背の高い狩人オリオンは、月の女神アルテミスに愛されていましたが、最期はサソリに刺され命を落とします。
その後、大神ゼウスによって夜空に星座として残されたのが「オリオン座」。
秋から冬にかけて、夜空に輝く三つ星(オリオンの腰の部分)は特に有名です。
10月の夜と昔の風習
星空を眺める文化は昔からありました。
10月は特に「月」と深い関わりがあります。

十三夜(じゅうさんや)
旧暦9月13日(新暦10月)にあたる名月。
栗や枝豆を供えて豊作を感謝しました。
そのため、「栗名月」「豆名月」とも呼ばれました。
十五夜と並ぶ“二大名月”のひとつです。
神無月の夜祭り
旧暦10月は「神無月」。
全国の神々が出雲大社に集うとされ、各地で収穫や祭りが行われました。

秋の収穫祝い
稲刈りを終えた後、月や星に感謝を捧げる風習もありました。
夜空を見上げ、豊作を祈る文化が息づいていました。

現代の私たちも、庭やベランダから夜空を見上げることで、こうした昔の人々の思いを感じられるかもしれません。
まとめ|2025年10月の庭で楽しむ流星群
- 10月21〜23日ごろ、オリオン座流星群がピーク
- 見えやすさ:★★★★★/1時間に15〜20個以上
- 日本全国で観測可能。地域差よりも観測環境が重要
- 庭やベランダでも十分楽しめる
- 神話や昔の風習を知ると、夜空観賞がもっと特別な時間に
秋の庭で夜空を見上げるひととき。
流れ星を見つけたら、お願いごとも忘れずに…。