こんにちは、元花屋「和花人(わばなびと)」のMIHOです。
秋も深まり、夜空が澄んで見える11月。
そんな時期に楽しめる天文イベントが、しし座流星群です。
過去には「流星雨」と呼ばれるほど大出現したこともあり、天文ファンにとっては特別な流星群のひとつ。
この記事では、2025年のピーク情報・見えやすさ・観賞のコツ・神話・昔の夜の楽しみ方を詳しくまとめました。
しし座流星群とは?

しし座流星群は、テンペル・タットル彗星が残した塵が地球の大気に飛び込むことで発生する流れ星。
母天体が彗星であることから、流星の速度が非常に速く、明るい流星が多いのも特徴です。
こうした歴史的な出来事からも、しし座流星群は「いつかまた大出現するかも」と期待される存在なんです。
2025年の見ごろとピーク
8/21(木)
— 渡邊ココア (@miteneko7) August 20, 2025
・月はかに座
・未明~明け方、細い月と金星が並ぶ
・05:00 みずがめ座ι北流星群が極大
・太陽がしし座に入る
・引き続き、二重の六角形(ソウルジオメトリ)
・土星&海王星(うお座)と冥王星(やぎ座)+天王星(おうし座)の調和
… pic.twitter.com/OYPBreJD47
- 活動期間:2025年11月6日~30日
- ピーク日:11月17日夜~18日未明
- 見ごろ時間帯:深夜〜明け方(午前2〜4時ごろが狙い目)
見えやすさの目安(2025年)
- 見えやすさ:★★★★☆(4/5)
- 出現数:1時間あたり10〜15個程度
流れ星の速度が速いので、見えた瞬間に「スッ」と消える印象が強いのも特徴です。
見える方角と地域差は?
地域による違い
- 日本全国で観測可能ですが、空の暗さで大きな差が出ます。
- 都市部では街明かりで数が少なくなる一方、山間部や海辺では空気が澄み、流星がくっきり見えることも。
- 北日本は空気が乾燥しやすいため条件が良い傾向あり。
地域別の観賞条件まとめ(2025年しし座流星群)
地域 | 見やすさ | ポイント |
---|---|---|
都市部(大都市圏) | ★★☆☆☆ | 光害が強く数は少なめ。 月が沈んだ後の深夜が狙い目 |
郊外・地方都市 | ★★★☆☆ | 比較的条件は良好。 建物や街灯の少ない場所を探すと◎ |
山間部・海辺 | ★★★★☆ | 澄んだ空で見やすい。 1時間に10個以上見える可能性も |
庭やベランダで観賞するコツ
10月に比べてぐっと冷え込む11月。
虫は少なくなりますが、その分「寒さ」と「快適さ」が大切になります。
防寒最優先
ダウンジャケット・毛布・カイロは必須。
特に足元を温めると快適度が違います。

照明を工夫
キャンドルやランタンをほんのり灯すと、暗さに慣れる邪魔をせず雰囲気も演出できます。
観賞スタイル
椅子やラグを広げ、温かい飲み物を用意して“夜のピクニック”感覚で。
おすすめのお供
焼き芋や栗など秋の味覚を準備すれば、星空観賞がさらに楽しい時間に。
しし座の由来(神話)

しし座は、ギリシャ神話に登場するネメアの獅子に由来します。
- ネメアの獅子は鉄のように硬い皮膚を持ち、武器では傷つけられない怪物でした。
- 勇者ヘラクレスは素手で格闘し、この獅子を退治。
- その姿が夜空に残され「しし座」となりました。
夜空に大きく横たわるしし座は、春先に特に見やすい星座ですが、11月の流星群では放射点として役立ちます。
昔の夜の楽しみ方(11月編)
11月は「冬支度」の季節。
夜にはこんな過ごし方や風習がありました。

収穫後の団らん
稲刈りを終えた家族が囲炉裏を囲み、保存食を作りながら夜空を眺めたと伝えられています。

火祭りや夜祭
各地で火を焚いて豊作を感謝する行事があり、星や月と結びついていました。
長夜の語らい
日が短くなるこの季節は「長夜」と呼ばれ、家族で星空を見上げながら語り合う習慣もありました。

昔の人々にとって、星空はただの景色ではなく「祈りや感謝を込める場」でもあったのです。
まとめ|2025年11月の庭で楽しむ流星群
- 11月17日夜~18日未明にしし座流星群がピーク
- 見えやすさ:★★★★☆/1時間に10〜15個程度
- 夜半以降は月が沈み、観測条件は良好
- 日本全国で観測可能だが、環境によって見える数に差が出る
- 神話や昔の風習を知ると、夜空観賞がさらに特別な時間に
秋の深まりとともに、庭で夜空を見上げるひととき。
流れ星を見つけたら、お願いごとをたくさんしましょうね。