梅雨がやってくると、「お花を飾ってもすぐダメになる…」「庭に出るのも億劫…」と、ガーデニングやお花との時間が少し遠のきがち。
でも実は、雨の多いこの季節だからこそ、楽しめる花時間があります。
今回は、じめじめした空気を和らげて、心まで晴れやかになるような“梅雨限定の花の楽しみ方”を5つご紹介します。
1. 雨粒を楽しむ「ガラス瓶+ビー玉」でアレンジ!

雨の日は、自然光がやわらかく、ガラスに映る水滴がとても美しく見える日でもあります。
そんな日は、透明な花瓶の底にブルー系のビー玉を入れて、水を足し、そこに一輪だけお花を挿して、窓辺に飾るのがおすすめ。
紫陽花やスカビオサなど、雨の雫が似合う花を選ぶと、まるで一幅の絵のように空間が変わります。
お花だけでなく、お庭の木々を数本カットして飾っても素敵ですよね!
また、余ったビー玉は花瓶の周辺にランダムに置くとより一層オシャレ!
涼し気なディスプレイが完成します。
ガラスの花瓶にビー玉をたくさん入れて〜
— naturalBB (@naturalBB) June 22, 2017
向日葵が可愛い💕 pic.twitter.com/pLIMsPrCcW
2. おうちの中で「苔とシダのミニジャングル」づくり

梅雨の湿気を逆手にとって、室内で育てやすい植物に注目!
特に苔玉やシダ類、アスプレニウムやプテリスなどは湿度を好むので、今がベストシーズン!
苔玉といえば「和のイメージ」が強いですが、観葉植物を使うことによって和モダンな仕上がりになります。
画像は私が花屋の時に作ったものですが、このようなバスケットにアンスリウムを植え込むのもオシャレです。
こうしたバスケットに植え込む際は、蘭の栽培などで使用する「ベラボン」を土の替わりに使用すると、土より清潔に楽しむことができます。
お気に入りの器に、小さな苔の世界をつくって、癒しのグリーンインテリアに。
リビングや玄関にちょこんと置くだけで、気分がふっとゆるみます。
3. ドライフラワーの“雨の日スワッグ”をつくる

外に出られない日は、おうち時間を使って小さなスワッグ作りに挑戦してみては?
梅雨は湿度が高いけれど、除湿器やエアコンのある室内でのドライ加工なら意外と上手くいきます。
6月のお庭では西洋アジサイのアナベルも咲いてきますね。
アナベルはライムグリーン→ホワイト→ライムグリーンに色が変化していきます。
ドライフラワーとして楽しむなら、ホワイトの後のライムグリーンまで待ってね!
咲き始めのライムグリーンの時にカットすると、水分が多過ぎて上手くドライになりません。
タイミングとしては、手で触って「カサカサ」と音がするぐらいになればOK!
ユーカリやラベンダー、スターチスなど湿気に比較的強い素材を使ってぜひスワッグづくりを楽しんでみてくださいね!雨音をBGMに、黙々と手を動かす時間が贅沢です。
4. 雨の日だけの「香りの寄せ植え」メンテナンス

梅雨時期は植物の香りが際立つ季節でもあります。特にローズゼラニウムやタイム、ミントなどのハーブは雨に濡れると香りがふわっと立ち上がります。
我が家に植えているバラ「ロサ・エグランテリア」は別名スイートブライヤーとも呼ばれる原種系のバラで、葉に青リンゴのような爽やかな香りがあるのが特徴です。
雨の日には、瑞々しい青リンゴの香りが漂い、幸せな気持ちになります。秋には赤い実をたくさんつけ、ローズヒップとして利用されることもあるオススメのバラです。
※ただ、原種系のため、かなり旺盛に育ちます。また、トゲが針の返しのように鋭いため注意して下さいね。
この時期は「育てる」より「整える」を意識して、寄せ植えの葉を整理したり、軽く剪定したりして、香りの変化を楽しみましょう。
お手入れついでにちょっとハーブを摘み取って、小瓶に飾るのも素敵かもしれませんね!
小さな作業で、気持ちまで整っていきます。
5. 雨音とともに「花の記録写真」を撮る

晴れの日の写真もいいけれど、雨の日の花には独特の色気があります。しっとりと濡れた花びらや、葉の上で転がる雨粒、ぼんやりした空気感は、まさに“梅雨時期だけの美”。
スマホでも十分素敵に撮れるので、記録用の写真を撮って、季節のアルバムやSNSに投稿してみてはいかがでしょう?
特に、紫陽花は雨の日の方が水上りがよく、シャキッとしているのでオススメです。
赤やピンク、グリーンやホワイト、ブルーなど様々な色合いの紫陽花を楽しみながら、雨の日の記憶をに残しておくのも、豊かな楽しみ方のひとつですね!
梅雨は「花を楽しめない季節」ではなく、「花との距離がぐっと近づく季節」。
お庭に出られないなら、家の中で。太陽が顔を出さないなら、ガラス越しの景色で。
梅雨時期は心身ともに疲れが出やすい時期です。
雨の音を聞きながら、静かにそっと花と向き合う時間は、心を整える大切な時間になるのかもしれませんね!
この梅雨、お花と過ごす新しい楽しみ方を、あなたらしく見つけてみてくださいね。