こんにちは、mihorinblogのMIHOです。
夜空を見上げたときに浮かぶ、まるく美しい満月。
じつは、毎月の満月にはそれぞれ特別な名前がつけられていることをご存じでしょうか?
アメリカ先住民やヨーロッパの農耕文化では、季節の節目や収穫のタイミングを知る目安として、満月に名前を付けてきたと言われています。
それぞれの名前には、季節の自然や暮らしの風景が込められていて、とてもロマンチックなんです。
この記事では、1年を通して見られる12か月分の満月の名前と意味、そしてその頃に先住民たちが実際にしていた暮らしや活動もあわせて紹介しますね。
お庭やベランダで月を眺めるときに、少しだけ心が豊かになる「月の物語」をぜひ感じてください。
1月:ウルフムーン(Wolf Moon)

冬の静けさの中、遠くでオオカミが遠吠えをしているような時期に見られる満月。
冷たい夜空に浮かぶウルフムーンは、「生命力」や「忍耐力」の象徴。
新しい年を迎えて最初の満月でもあり、「スタートの月」として願いごとをするのにもぴったりです。
【先住民たちの月活用術】
当時は厳しい寒さで狩猟が困難になり、保存食を分け合いながら共同で冬を越す生活をしていました。
動物の毛皮で衣服を補修したり、道具の手入れをするなど、集落内での手仕事や助け合いが中心だったそうです。
2月:スノームーン(Snow Moon)

スノームーンは、「耐える力」や「内側を整える力」を与えてくれるとされます。
春に向けて、無理をせず「自分を癒す」時間を大切にするのがおすすめ。
【先住民たちの月活用術】
この時期、先住民たちは外に出ることを控え、集落で木工や織物などの手仕事をして過ごしました。
食料は少なく、物資を節約しながら、春に向けた心身の充電期間とされていました。
3月:ワームムーン(Worm Moon)

ワームムーンは、準備や再出発の象徴。
「そろそろ動き出そうかな」という気持ちを後押ししてくれるような月です。
【先住民たちの月活用術】
雪が解け始めると、春の種まきや畑の耕し準備が始まりました。
また、動物たちが活動を再開するため、小規模な狩猟も徐々に再開される時期です。
4月:ピンクムーン(Pink Moon)

ピンクムーンは「恋愛」や「希望」、「新しい出会い」の象徴とされ、SNSでも毎年話題になる人気の満月です。
【先住民たちの月活用術】
当時は、川の氷が解け、他の集落と物資を交換する交易が始まる季節でした。
種まきが本格化し、薬草や春野草などの採集も再開された時期です。
5月:フラワームーン(Flower Moon)

庭の草花もいきいきとしてくる時期で、感謝や豊かさを感じながら眺めたい月。
植物好きの方には特におすすめです。
【先住民たちの月活用術】
先住民たちはこの時期、薬草や食用植物を盛んに採集し、トウモロコシや豆の植え付けをしていました。
植物とともに暮らしていた彼らにとって、フラワームーンは豊穣の始まりを告げる月でした。
6月:ストロベリームーン(Strawberry Moon)

恋愛成就や幸運の象徴ともされ、「見ると好きな人と結ばれる」という言い伝えも。
庭やベランダで、静かに愛をこめて眺めてみるのも素敵です。
【先住民たちの月活用術】
この時期は、ベリー類や果実を収穫して乾燥保存する作業が行われていました。
夏に向けて魚や小動物の狩猟も活発化し、食料を蓄える季節でもありました。
7月:バックムーン(Buck Moon)

新しい挑戦をはじめる人におすすめの満月。
夏のエネルギーを感じながら、自分の成長を信じるきっかけに。
【先住民たちの月活用術】
先住民たちは鹿など大型動物の狩猟を盛んに行い、農作物の手入れや草取りに精を出していました。
太陽の力が強まるこの時期、夏の活力を象徴する満月でもあります。
8月:スタージョンムーン(Sturgeon Moon)

努力してきたことが実りはじめるサインともされ、「達成」や「収穫」を感じさせる満月です。
【先住民たちの月活用術】
湖や川でチョウザメ漁が盛んになり、干して保存する活動が行われました。
秋の収穫に備えて保存食や狩猟の準備も始まる、実りの前触れの時期です。
9月:ハーベストムーン(Harvest Moon)

日本の「中秋の名月」もこの頃で、お月見にぴったりの満月。
お団子や秋の草花を添えて、しっとり眺めるのがおすすめです。
【先住民たちの月活用術】
トウモロコシ・豆・カボチャなどの主要作物の収穫期で、収穫感謝のお祭りや部族間の物々交換が盛んに行われていました。
10月:ハンターズムーン(Hunter’s Moon)

「目標を定めて行動する力」を与えてくれる月とされ、年末に向けて計画を立てるのにぴったり。
【先住民たちの月活用術】
この時期は狩猟の最盛期で、毛皮や肉を確保して冬に備える活動が行われました。
また、貯蔵庫や家屋の補修もこの頃に集中していました。
11月:ビーバームーン(Beaver Moon)

「準備・整理・備え」の象徴です。
【先住民たちの月活用術】
ビーバーや小動物の罠猟で毛皮を確保し、食料や薪の備蓄を行っていました。
この頃までに冬支度を終えることが重要だったため、非常に忙しい季節でもあります。
2025年は、このビーバームーンが「スーパームーン」となり、特に大きく明るく輝きます。
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12月:コールドムーン(Cold Moon)

1年を締めくくり、新しい年への願いを込めるのに最適な満月です。
【先住民たちの月活用術】
外での活動がほとんどできないため、火を囲んで物語や伝承を語り継ぐ、祈りや儀式を行うなど、
精神的・文化的活動を中心に過ごす時期でした。
月の名前を暮らしに取り入れてみよう
こうして見てみると、満月はただ「丸い月」ではなく、
季節や自然のリズムを感じるための目印のような存在だったと分かります。
- 満月に合わせてお庭の草花を手入れする
- 月の名前を意識して手帳に小さな願い事を書く
- 毎月のお月見を自分を見つめ直す時間にする
こんなふうに暮らしに取り入れると、月がぐっと身近に感じられて、毎日が少しやさしくなりますよ。
まとめ
- 各月の満月には、自然や暮らしに由来した名前がある
- 1月ウルフムーン〜12月コールドムーンまで、四季の移ろいを感じられる
- 月の名前を意識することで、季節や自然とつながる暮らしができる
夜空を見上げるとき、ただ「きれいだな」だけで終わらせずに、その月が持つ物語にも思いを馳せてみてくださいね。