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花苗屋・園芸店の仕事で本当に必要な資格とは?現場で通用するスキルと学ぶ姿勢の大切さ

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花屋の仕事で本当に必要な資格とは?現場で通用するスキルと学ぶ姿勢の大切さ

「花苗屋・園芸店になるには資格が必要?」
私が花の世界に入る前に、何度も検索していた言葉です。

結論から言うと──資格がなくても花苗屋・園芸店にはなれます。
でも、ひとつだけ確かなことがあります。

それは、「学び続ける姿勢」がある人ほど、どんな場所でも確実に成長していくということ。

資格を取るかどうかよりも、その過程で何を感じ、何を吸収できるか。
花苗屋・園芸店の仕事は、まさに“学ぶ姿勢”がすべてを決める仕事です。

今回の記事の目次

花苗屋・園芸店になるために「必須の資格」はない

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花苗屋・園芸店になるために、特別な免許や国家資格は必要ありません。
多くの人が現場に入り、経験を積みながら一人前になっていきます。

実際に採用の現場では、「資格」よりも人柄・体力・センス・素直さが重視されます。

MIHO

花苗屋・園芸店の仕事は、教科書通りにいかないことの連続。
だからこそ、現場で学びながら動ける人が強いのです。

学びのきっかけとしての資格取得

資格はなくても働けますが、「知りたい」「学びたい」という気持ちを形にするには、資格取得も良いきっかけになります。

資格名難易度活かせる場面ポイント
フラワー装飾技能士(国家資格)★★★☆☆ブライダル・葬祭などの現場(切り花向け)実技に強く、職人志向の人におすすめ
フラワーデコレーター協会(NFD)資格★★★☆☆教室・スクール運営教える力やデザイン理論を磨ける
園芸装飾技能士★★★☆☆ディスプレイ・造園寄りガーデン装飾や店舗演出にも応用できる
カラー検定★★☆☆☆配色・SNS・撮影花合わせや写真発信に役立つ

資格を取ることで、体系的に学べたり、他の学び好きな人と出会えるのも魅力。

ただし──資格が目的にならないことが大切です。

「資格魔」だった私が気づいたこと

実は私も、かなりの資格コレクターでした(笑)。

MIHO

華道・FDA・カラー検定2級・チョークアート・和ハーブ検定など、興味を持ったものは片っ端から学びました。

でも、たくさん取ってみて気づいたんです。

「資格を取る」ことがゴールじゃなく、その過程で何を学び、何を吸収できるか?──という貪欲さが自分にあるかどうか。

私にとって資格は「名刺」ではなく、感性を磨くための入口でした。

お教室の先生方の「考え方」、教材の「作り方」、生徒さんとの「向き合い方」…。
そうした“人や教材から学び、自分の仕事に活かす姿勢”こそが、自分を大きく変えてくれたのです。

花の知識を増やすことよりも、「どう活かすか?」「どう伝えるか?」を考える時間が、今の活動にそのまま活きています。

現場経験がくれた「学びの深さ」

オンラインショップを開業する前、私は約1年半ほど園芸店で研修を兼ねたアルバイトをしていました。

本当は募集が締め切られていたのですが、どうしても学びたくて──
直接お店に押しかけて社長さんに直談判!

「私、寄せ植えだけじゃなくてフラワーアレンジメントもできます!
スワッグやリースも作れます!」

と全力アピール(笑)。
作品を抱えて面接に行き、想いを伝えた結果、ありがたいことに採用してもらえました。

このお店の社長──のちに私が“師匠”と呼ぶようになった方(本人は私が師匠と思っていることは知らないと思いますが(笑))からは、現場での花の扱い方だけでなく、「経営」や「空間づくり」の本質を教わりました。

平日は会社員、休日は片道1時間かけて園芸店でバイトという生活。
決して楽ではありませんでしたが、そこで経験したすべてが今の私の基礎です。

寄せ植えの管理やディスプレイだけでなく、ブライダル装飾の打ち合わせ、寄せ植え動画のモデル、講師としての活動など、花を“扱う”以上に“伝える・表現する”仕事をたくさん任せていただきました。

花の管理も、空間づくりも、人との関わりも、全部が生きた教材。
この期間で得た「学び続ける姿勢」こそが、今の私の原点です。

もし今あなたがすでに花屋として働いているなら、他店への研修や視察もとても良い経験になります。

お客様の動線の作り方、苗や雑貨の配置、歩く導線、レジ周りの整え方、接客のテンポ──
お店ごとに全く違う空気感や哲学があって、学びの発見が必ずあります。

また、オンラインショップを運営している方なら、他の苗屋さんで1苗だけ注文してみて、梱包方法や発送対応を研究してみるのもおすすめ。

MIHO

どんな箱を使っているのか、どんなメッセージカードや緩衝材が添えられているのか……
細部まで観察してみると、自分のお店づくりにもすぐ活かせるヒントが見つかります。

一歩外の世界に出て観察することは、自分の店を客観的に見直すきっかけにもなります。
他店の工夫に触れることは、感性を磨き、アップデートを続ける最短ルートです。

花苗屋・園芸店の現場で通用する5つのスキル

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花苗屋・園芸店では資格よりも、学びを実践できる力こそが現場で求められます。

①体力と持続力

冷暖房のない環境でも笑顔で動ける“根っこの強さ”と体力。
そして、自分の体調やリズムを整える自己管理能力。

花苗屋・園芸店の仕事は朝が早く、長時間の立ち仕事が続くことも多いです。
だからこそ、無理をせずに「今日はここまで」と決める勇気も大切。

花も人も、良い状態を保つためには“整える力”が必要です。
体力を支えるのは、毎日の食事・睡眠・心の安定。
それを意識できる人が、長くこの仕事を続けていけます。

②コミュニケーション力

お客様の“言葉にならない想い”を形にする力。
花苗屋・園芸店の仕事は、単なる販売ではなく「感情を届ける」お手伝いです。

「明るい雰囲気で」「上品な感じで」「優しい色合いで」──そう言われても、人によってイメージはさまざま。
そこで大切なのが、“相手の表情や声のトーン”から想いを読み取る観察力です。

また、仕入れ先や同僚、取引先のスタッフなど、関わる人も多い仕事。
どんな相手にも丁寧に、気持ちよくやり取りできる人は信頼されます。
花をきれいに束ねる前に、人との関係を丁寧に束ねること。
それが、プロとしての第一歩です。

③ デザインセンス

日々の観察力がセンスを育てる。花を見る時間を惜しまないこと。

センスは“生まれつき”ではなく“磨くもの”。

毎日見る花、街角の植栽、SNSの写真、自然のグラデーション──

MIHO

それらを「美しい」で終わらせず、「なぜ美しいのか?」と考える習慣が、感性を育てます。


花苗屋・園芸店にとってのデザインは、技術だけでなく感情の表現でもあります。
寄せ植えやアレンジで“季節の空気”を伝えること、空間全体を見渡して“調和”をつくること。
その積み重ねが、あなたらしい世界観を作り上げていきます。

④ 正確さとスピード感

納期や段取りを守りながら、丁寧に仕上げるプロ意識。

花苗屋・園芸店の現場は想像以上に「時間」との勝負。
母の日やイベント時期になると大量のプレゼント包装や、寄せ植えづくりに追われることになります。

時間を意識しながらも、品質を落とさず仕上げる──それが本当の意味での“スピード感”です。

段取りを整え、ミスを防ぐための確認力も重要。
たとえば、注文内容をメモに残す・タグをつける・前日のうちに準備する。
そうした地味な積み重ねが信頼を生みます。
焦らず、でも迷わず。
そのバランス感覚が、プロの証です。

⑤ 整理整頓力と清潔感

美しさは空間から。
花台や手元の整え方も“センスの一部”です。

花苗屋・園芸店の作業台は、つねに水や葉、土で汚れやすい場所。
でも、プロの現場ほど「どこに何があるか」が整っています。
掃除の行き届いたお店は、それだけで信頼されるんです。

私が修行させてもらっていた園芸店では、常にレジの横にタオルを置いて、お客様ごとに台を拭いていました。

MIHO

いつも清潔に保たれていて、作業の合間にもさっと一拭き。
その姿勢がとても印象的でした。

また、レジの小銭トレーにはミモザの葉のドライを一枚。
小さなスペースの中にも季節感を感じさせるその工夫に、「花屋は商品を並べる場所ではなく、空間全体で“美”を届ける仕事なんだ」と気づかされました。

清潔な作業台は、花を大切に扱う心の表れ。
整った空間は、心の余裕を生みます。
だからこそ、片付け上手=仕事上手。
美しい空間を保つことが、あなたの美意識そのものを映します。

+α:空間づくりと“没入感”のデザイン

花屋の魅力は、ただ花を並べるだけではなく、お客様が世界観に入り込める空間をつくること。

たとえば、ディズニーランドでは外の世界を一切感じさせないよう、園内から外部の建物や景色が見えないように設計されています。

高低差のある地形や植栽、建物の配置で視線をコントロールし、どこを歩いても“物語の中”にいるような体験ができるよう工夫されているんです。

この「外界を遮って世界観を保つ仕組み」は、まさに没入感を生み出すデザインそのもの。

私が修行させてもらっていた三重県松阪市の園芸店 「FLORA(フローラ)」 さんも、まさにその感覚でした。
駐車場からレジまで、どこを見ても季節と植物の世界が途切れず続いていて、まるで“花のテーマパーク”のよう。

さらに印象的だったのが、ドライフラワーを陳列している“理科室のような、最先端の農機具室のような部屋”。
社長いわく、

「インテリアの世界って“科学”なんじゃないかと思う。
ハーバリウムは標本、毛皮が流行した時代もあったし、工場系のデザインが流行ったように、次は農機具の時代かもしれない。こうやってすべては“順繰りに循環してる”んだよ。」

その発想から、“理科室のような最先端の農機具室のような実験的な空間”が生まれたそうです。

その言葉を聞いたとき、思わず「そこまで考えてるんだ…!」と感動しました。
目に見える花の美しさだけじゃなく、“流行も、価値観も、巡っている”という発想に、「すごい人もいるもんだな」と心から尊敬したのを覚えています。


光の入り方や什器の配置、素材の質感まですべてが計算されていて、そこに並ぶドライフラワーは、まるで標本のように静かで美しい。

ただの販売スペースではなく、「インテリアと植物が融合する研究室」。
そんな唯一無二の空間が、私の“花屋という仕事の概念”を根本から変えてくれました。

花屋は“花を売る”仕事ではなく、感性と知性を融合させて、世界を表現する仕事。
そう感じたのが、このFLORAさんでの経験でした。

まとめ|“資格”より“学びの姿勢”が人を育てる

花屋の仕事に資格は不要。
でも、「学びたい」という気持ちは、何よりも大切な才能です。

「資格を取る」ことがゴールじゃなく、
その過程で何を学び、何を吸収できるか?──という貪欲さが自分にあるかどうか。

花も人も日々変化します。
だからこそ、変化を恐れず、学び続けることがプロへの近道。

資格はその入口であり、経験はその舞台。
そして「学ぶ姿勢」こそが、あなた自身を“花開かせる力”になります。

花屋という仕事は、花を売る仕事ではなく、
花を通して人を笑顔にする仕事。

その想いを忘れずに、今日も一輪の花と向き合っていきましょう。

私が修行させてもらったのは、三重県松阪市にある園芸店 「FLORA(フローラ)」 さん。
ガーデニング・寄せ植え・花苗・雑貨・ドライフラワー・空間装飾まで幅広く手がけるお店です。

もしこの記事を読んでくださっている方の中に、三重県松阪市周辺にお住まいの方がいらっしゃれば、ぜひ一度 「FLORA(フローラ)」 さんに足を運んでみてください。

季節の花苗やドライフラワー、寄せ植え、雑貨など、どのコーナーも社長のこだわりと温かい世界観に包まれています。

私が学ばせてもらったあの頃と変わらず、お店全体から“花と暮らしを楽しむ心”が感じられる場所です。
きっと、あなたの感性にも新しい刺激やヒントをくれるはずです。

▽FLORA公式ページはこちらから

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