「せっかく観葉植物を飾るなら、部屋の雰囲気をワンランクアップさせるような存在感が欲しい!」
そんな方におすすめしたいのが、「樹形」が美しいインドアグリーンです。
どこに置いても、1鉢だけで絵になる!無造作に置いてもスタイリッシュ!
今回は私が実際に見て「これは空間を格上げしてくれるな!」と感じた“かっこいい樹形”の観葉植物を5つご紹介します。
1. シンボルツリーの代表格『ウンベラータ』

まず外せないのは、柔らかな曲線の幹と大きなハート形の葉が魅力のウンベラータ。
太くもなく細すぎもしない幹が、くねっと優雅に曲がりながら上に伸びる姿は、どこから見ても絵になります。
インテリア雑誌やカフェでもよく目にするのは、それだけ人を惹きつける樹形をしているから。
室内で育てる場合は、光を求めて枝が伸びやすいので、年に1~2回の剪定で好みの樹形に整えてあげましょう。
余分な葉を落として幹を見せると、よりスッキリとしたシルエットを楽しめます。
ウンべラータは、挿し木で簡単に増やすことができます。
挿し木の時期は5月~6月頃の生育旺盛な時期に行いましょう。
剪定した出た枝を、清潔な挿し木用の土に挿して発根を促しましょう。茎を2~3節の長さで切り取り、下の葉を取ってから挿すと良いでしょう。
風通しのよい、明るい日陰で管理し、土が乾燥しきらないように水を与えます。2~3週間で発根し、新芽が出てきます。
また、水挿しでも増やすことが可能で、インテリア感覚で挑戦してみても良いですね!
水挿しの場合も、挿し木と同様に、切り取った茎を土では無く、水に入れて管理します。水挿しの場合は水が腐らないように毎日水替えを行いましょう。それだけで根が出てきますので1ヶ月程経過したら、植え替えてあげます。
2. 切り込みのある葉と幹が芸術的『フィロデンドロン・セローム』

フィロデンドロン系の中でも、特に存在感のあるのがセローム。
大きく切れ込みの入った葉が放射状に広がり、その中心からうねるように伸びる幹がとにかくかっこいい!
年月を重ねると、幹に気根が絡みつき、ちょっとしたジャングル感が出てくるのも醍醐味です。
鉢を小さめにしてコンパクトに楽しむのもいいですし、株を大きく育ててソファ横にドンと置くだけで空間の主役に。
日当たりの良い場所を好みますが、夏の直射日光や西日などは葉焼けしやすいため、注意が必要です。
耐陰性があるため、室内でも鑑賞できますが、真っ暗や暗すぎる場所では生育不良となるため、明るい窓際に置いてあげましょう。
肥料は少なくても育ちますが、生育期の5月~9月に緩効性肥料を与えましょう。葉を茂らせたたり、ツヤを出したい場合は、活力剤や液肥を与えます。ただし、肥料の与え過ぎは「肥料焼け」を起こすため注意しましょう。
冬は生育が緩やかになるため、肥料は与えません。
水やりは土が乾いてからたっぷりと。夏場は霧吹きで葉水をしてあげるとツヤ感が保てます。
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3. 和モダン空間にも合う『ガジュマル』
鉢も大きくしてあげてガジュマル君が大きく育っています🙌✨
— しらくもさんぽ (@kaijo60155) June 21, 2025
手を広げてYYしてます😆
木の上の軍隊がたくさんの方に届きますように!!#山田裕貴 #木の上の軍隊 pic.twitter.com/q6aT04TdEh
どっしりした幹と愛嬌のある姿で人気のガジュマルも、じつは樹形を楽しむ観葉植物の一つです。
太い根が幹上にむき出しになっている独特のフォルムは、一鉢一鉢表情が異なり、どれとして同じ形がないのが面白いところ。
比較的コンパクトサイズで育てられるので、和室やナチュラルモダンな部屋にもなじみます。
お手入れも簡単で、日当たりの良い窓辺に置いて、土の表面が乾いたら水を与えるだけ。初心者さんでも育てやすい植物です。
ただし、真夏の直射日光や西日に充てると葉焼けを起こしますので注意して下さい。
室温は最低5度以上あると良いでしょう。
ガジュマルは高温多湿を好みますが、水はけが悪いと根腐れを起こすため、水はけのよい土を使用しましょう。
気根がどんどん張り出す姿は、まるで小さな盆栽のようでもあり、成長するほどに「自分だけの一鉢」になっていく感覚が楽しめます。
4. まるで彫刻!『ドラセナ・コンシンネ』

細い幹が幾重にも分かれ、そこに細長い葉がシャープに伸びるドラセナ・コンシンネは、まるで自然が生み出した彫刻作品のよう。
スタイリッシュな空間が好きな方には特におすすめです。
幹が成長するにつれて自然と曲がったり枝分かれしたりするので、人工的に作り込まない「自然のままの造形美」を楽しめます。
モノトーンやミニマルデザインのインテリアとも相性が抜群です。
耐陰性もそこそこあるので、室内の明るい場所に置いておけばOK。あまり暗すぎると、葉色が悪くなったり生育不良になるため、明るい場所で管理しましょう。
水やりは土が乾いてからで十分です。冬は最低10度以上を維持しましょう。
剪定で枝を増やせば、ボリューム感を調整できます。
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5. まるで海外インテリア『オリーブの木』

「え? オリーブって室内で育てられるの?」と思う方もいるかもしれませんが、じつは窓際などの明るい室内なら意外と順応してくれます。
ただし、実はなりにくくなるようです。
オリーブの木の魅力は、なんといってもそのシルバーグリーンの葉とすっと伸びた幹。
まるで海外のテラスにあるような、ナチュラルかつ上品な雰囲気をお部屋でも再現できます。
枝ぶりを剪定で整えることで、シンプルな中にも動きのある美しい樹形に。
白い鉢に植えて、シンプルな家具と合わせると、風通しのいい南欧風インテリアの完成です。
乾燥に強いので、水のやりすぎだけ注意すれば初心者でも大丈夫。
本来は屋外の植物のため、日当たりが良く、風通しのいい場所を選んであげましょう。
また、室内で管理していても害虫はつくことがあります。オリーブアナアキゾウムシやハマキムシなどに注意しましょう。
異変に気づいたら適宜、薬剤などで対処しましょうね。
樹形を楽しむポイントは「剪定」と「置き場所」
かっこいい樹形の観葉植物を美しく保つためには、
✅ 定期的な剪定(枝を減らして幹を見せる・形を整える)
✅ 光の向きに合わせて鉢を回す(偏った成長を防ぐ)
✅エアコンの風は当たらない場所・直射日光と西日は避ける
この3つがとても大切です。
自然に任せっぱなしでももちろん素敵ですが、ちょっとだけ手をかけてあげると、まるでインテリアショップのようなシルエットになりますよ。
おわりに
どれも置くだけで絵になる“樹形がかっこいい”観葉植物たち。
育てるだけじゃなく、季節ごとに枝ぶりを変えたり、飾る鉢を変えたりと、自分だけのスタイリングを楽しんでみてください。
植物はただのインテリアではなく、一緒に時間を重ねていく相棒。
暑い夏の日も、お気に入りの樹形を眺めながら、お部屋でゆったりとした時間を過ごしてみませんか?